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「ウルトラマラソン」世界記録保持者、
砂田貴裕を走らせる“原動力”。 

text by

石塚隆

石塚隆Takashi Ishizuka

PROFILE

photograph byWataru Sato

posted2017/04/20 11:00

1キロ3分台で走りながら、いつも音楽を聴いていた!?

砂田にとって選手生活を送る上で音楽はなくてはならないものだった。

 もちろんチームの全体練習やレースで音楽を聴きながら走るわけにはいかないが、自主練やレース前のリラックス、オフの娯楽として選手生活をおくる上で音楽はなくてはならないものだった。

 昨今、音楽を聴きながら走るランナーは珍しくはないが、こと1キロを3分台前半で走ってきたシリアスランナーである砂田氏のような選手が、20年以上前から音楽を聴きながら走っていたというのは興味深い。

「テンションを上げるときはテクノ系やハウス系を聴いたり、あるいはメンタル的に落ち込んでいるときは日本人のクールなR&Bをチョイスするなど、聴きたい音楽を聴くことによって走りに良い傾向が出るのは経験上わかっています」

「とにかく大事なのは音楽で養うことのできるリズム感。アマチュアランナーとプロランナーの最大の違いは、そのピッチの安定にあります。アマチュアランナーはスピードを上げるとき回転数を早くしますが、プロランナーは回転数を上げることなくピッチは一緒でストライドでそれを調整します。ですからダッシュをする場面以外はテンポやリズムのキープというのが重要になるんです。例えばウルトラマラソンであれば、とにかく息が上がらないピッチを安定的に維持することが大切です」

 砂田氏は自身のフェイスブックにランニングで活用できる楽曲のプレイリストを定期的に発表しており、非常に高い人気を博している。

「走りをもっと充実させたい人は、スマホのアプリを活用することをおすすめします。自分のランニングペースに合ったお気に入りの音楽のプレイリストを作って活用するのは理想的です。そのリストをピッチコントロールで調整するのもいいでしょう。安心して使えるヘッドホンや多機能アプリが、自身の走力アップの強い味方になってくれると思います」

 好きな音楽をチョイスして上手に付き合うことができれば、あなたの走力は上がる可能性がある――世界で一番長く、速く走ることのできる男は、ラン&ミュージックの大きな可能性を示唆する。

現在、砂田氏が愛用するイヤホンとアプリについてはこちら

http://www3.jvckenwood.com/accessory/ae/?link=magazine_avc_20170421

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