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被写体・羽生結弦が持つ特殊能力。
カメラマンも魅入る孤高のオーラ。

posted2017/04/11 13:40

 
圧倒的な集中力を見せるリンク上から一変、オーサーコーチに迎えられると破顔一笑する。このギャップも、羽生が持つ魅力である。

圧倒的な集中力を見せるリンク上から一変、オーサーコーチに迎えられると破顔一笑する。このギャップも、羽生が持つ魅力である。

text by

Number編集部

Number編集部Sports Graphic Number

PROFILE

photograph by

Tsutomo Takasu

 4月10日発売の「Sports Graphic Number PLUS FIGURE SKATING TRACE OF STARS 2016-2017 フィギュアスケート銀盤の革命者。」は、世界選手権をはじめ、写真を中心に今季のフィギュアスケートを振り返る1冊となっている。

 カバー表紙は3年ぶりに世界選手権を制覇した羽生結弦選手。フリーでは完璧な演技を披露し、223.20点で世界最高得点を更新した。世界を驚かせたのが記憶に新しい。

 毎シーズン、記録を塗り替え、新たな歴史を刻み続ける王者。ファインダー越しに見つめ続けたカメラマンは、今季の羽生選手をどのように見ていたのか。小誌のカバー写真を撮影した高須力カメラマンが語った。

フリー演技中には柔らかい表情が多く見られた。

 世界選手権では、完璧な演技でフリー世界最高得点をたたき出し、世界王座を奪回した羽生選手。

「最終グループの第1滑走であんな演技を見せられたら、後に滑る選手は気持ちを落ち着かせるのは難しいですよね。会場もすごい熱気に包まれていましたから。羽生選手の後に滑る選手たちにプレッシャーを与えていたと思います。ここ一番であのような演技を見せる集中力。やはりすごい選手です」

 今回のカバー表紙はそのフリー『Hope & Legacy』の演技中に撮影されたカットを使用している。羽生選手は同プログラムについて「風であったり、木であったり、水であったりを、自然に表現したいと考えています」と話しているが、演技中はそういった曲の雰囲気もあり、力強さや険しさよりも柔らかい表情が多くみられた。膝をつき、上体を大きく後ろに反った決めポーズなど、凛々しい表情が多いショートプログラム『Let's Go Crazy』に比べると、終始穏やかだ。写真にもそれが表れている。

【次ページ】 「真・4回転時代」に入り、争いは熾烈を極める。

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