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原口元気「良い方向に進んでいる」
W杯で勝つなら今の戦い方は正解だ。

posted2017/04/02 11:30

 
原口元気「良い方向に進んでいる」W杯で勝つなら今の戦い方は正解だ。<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

倒されても感情をコントロールできる。原口の精神面の充実は、代表のサッカーが自分にマッチしてきたからなのかもしれない。

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ミムラユウスケ

ミムラユウスケYusuke Mimura

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Hideki Sugiyama

 日本代表はどこへ向かうべきか。

 その道筋がおぼろげながら、見えたのかもしれない。

 その根拠としてまず挙げられるのは選手たちが、アジア予選の中からチームの強化につながるものを見つけはじめているということだろう。原口元気はUAE戦の直後に、こう話していた。

「もう1試合も負けたくない、アジアだったら全部勝っていかないとW杯で勝てないし。W杯で勝つためにも1試合、1試合、強くなっていかないといけないから」

 彼が熱をこめて話したのは、負けず嫌いの性格というような単純な理由ではない。

アジア予選で勝つと同時に、強化につなげられるのか。

「W杯予選に簡単な試合などひとつもないのだから、まずは目の前の試合にフォーカスして、一歩ずつ進んでいくしかない」

 そうした見立ては正しいし、試合が始まれば、その試合に勝つことだけを考えればいい。ただ、貴重な公式戦を強化につなげられないほど不毛なことはない。

 代表での活動期間は、クラブチームと比べれば、3分の1にも満たないからだ。

 限られた時間の中でも、W杯でグループリーグを突破するレベルの相手と対峙したときに備えて、何かを得る意気込みを持たなければならない。W杯に出るのは目標ではなく、義務である。

 だからこそ、アジア予選で勝つことだけに必死になっていたら強化は望めないのではないか。そう問うと、原口からはよどみなく答えが返ってきた。

【次ページ】 これくらい出来れば強い相手にも簡単にやられない。

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