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鈴木啓太が「すごいことになる」と“予言”。
『DAZN』と組んだ25年目のJリーグ。 

text by

細江克弥

細江克弥Katsuya Hosoe

PROFILE

photograph byTakuya Sugiyama

posted2017/04/07 11:00

ストリーミング配信がスポーツ視聴体験を変える。

――ちなみに、現役時代からサッカーを“見る”機会は多かった?

「多いほうだったと思います。自分が出場した試合はもちろん、海外サッカーを見ることも好きでした。ただ、現役時代と今とでは、サッカーの見方が大きく異なります。現役時代は自分自身のプレーを改善するため、あるいはチームが勝つためのヒントを探す感覚で見ていましたが、今は解説のお仕事をさせてもらっているので、選手やチームの特徴を掴むためにチェックしています。そうそう、最近では大学生に教える機会もあるので、指導の現場でも活用させてもらっているんですよ」

――どのように?

「ある選手にとってヒントとなるようなシーンがあったら、わざわざ映像を編集してDVDを作らなくても、『DAZNであの試合のこのシーンを見ておいて!』と伝えるだけでオーケーですよね。学生は練習帰りのバスの中でチェックできるから、スピード感が違う。そういう意味では、『DAZN』の活用方法は様々なシーンに応じて変化するのかもしれません」

――確かに、視聴環境の変化によってJリーグそのものの楽しみ方も大きく変わろうとしている気がします。

「間違いないでしょうね。例えば、友人との会話の中で、『あの試合見た?』とか『あのゴール、ヤバかったね!』という話題が出ることって、よくあるじゃないですか。そういう時に、その場で見られるストリーミング配信は本当に便利。いつでも、どこでも、すぐに見られるという意味で、視聴者の自由度が一気に高まったと言えると思います」

――サッカーだけでなく、他のスポーツを見られることも大きいですよね。

「スポーツに対する興味の入口を作るという意味で、本当に大きなことだと思います。“やる”のはサッカーだけど、“見る”のはバスケットボールもボクシングも野球も好き。そういう人が増えてサッカーファンの“幅”が広がることは、すごくポジティブな変化だと思いますね」

――なるほど。

「いわゆるマイナーなスポーツであっても、見てみるとすごく面白いんですよね。そうして興味が高まればファンが増えるし、ファンが増えればそのスポーツが盛り上がる。そうすれば、トップを目指そうとする子供たちも増えるはずです。“視聴できる”という環境があるだけで、日本のスポーツ文化が大きく変わる可能性が十分にあると思うんです」

【次ページ】 サッカー以外にテニスもサーフィンも、ダーツも!?

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