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なでしこジャパンは生まれ変われるか?
横山久美、長谷川唯ら新世代の通信簿。

posted2017/03/26 08:00

 
体格で大きく勝るオランダ代表選手と競り合う長谷川唯。その技術と俊敏性は、世界でも十分通用した。

体格で大きく勝るオランダ代表選手と競り合う長谷川唯。その技術と俊敏性は、世界でも十分通用した。

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日々野真理

日々野真理Mari Hibino

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Getty Images

 新体制になってから初めての国際大会、アルガルベカップを6位で終えたなでしこジャパン。

 初戦でスペインに負け、続くアイスランド戦、ノルウェー戦の2試合に勝利してグループリーグを終えた。初戦に負けたショックから一転、2連勝でチームは明るい空気を取り戻していた。連勝の流れを勢いに、ひとつでも上の順位で大会をしめくくりたいという思いでのぞんだオランダとの5・6位決定戦。

 しかし、結果はそう思い通りにはいかなかった。

 相手のオランダが退場者を出し1人少なくなったにもかかわらず、数的優位を生かせず、アディショナルタイムで失点。結果、2-3で敗れてしまう。

 試合終了直後、高倉麻子監督はしばらくベンチに座ったまま、悔しさを隠し切れずにいた。いつもより遅く姿を現した試合後の記者会見では、試合を分析した言葉を述べた上で、「恥ずかしいゲームになってしまいました」

 と、厳しい言葉を付け加えた。

「勝負どころの危機感がチームとして無い」

「(アルガルベカップ)4試合を通じて、すごく残念な結果でした。日本の技術の高いところを生かせなかったし、それも足先だけのうまさになってしまっていた。失点したところなどは、集中力に欠けているところが非常に目立っていて……勝負に対しての“勝ち方”とか、勝負どころの危機感がチームとして無いように思います。選手はゲームには集中して入っているつもりだと思うけれど。そのあたりの察知能力という点ではまだ足りない。勝負所で勝ち切ってきた(以前の)なでしこには、それがあったので」と、大会を総括した高倉監督。

 世界で戦うため、足りない部分をあらためて突き付けられる形となった一方で、輝きを見せた選手たちもいる。

【次ページ】 横山久美という、新時代のエース。

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