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WBCに出てる外国選手はどんな人達?
MLB愛好家のトリプルクロスレビュー。 

text by

村瀬秀信

村瀬秀信Hidenobu Murase

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photograph byAFLO

posted2017/03/20 11:30

バレンティンは強打のオランダでも4番に座って打ちまくっている。アメリカの地で日本と戦うことになるのだろうか。

バレンティンは強打のオランダでも4番に座って打ちまくっている。アメリカの地で日本と戦うことになるのだろうか。

オランダのシモンズはMLBで最も守備がうまい1人。

オランダ(2次ラウンド2勝1敗)

Tessy「前回大会に続いてベスト4進出。大物メジャーリーガーも揃えて、いやー強かったですね」

Tomo「参加選手も、内野陣だけでシモンズ、ボガーツ、グレゴリウス、スコープ、プロファーと、すごい布陣です」

Toyo「東京ドームは人工芝じゃけん、守備の強烈さが今ひとつ出てこないのが残念じゃったが、あいつら、とんでもないプレーをする人たちばかりじゃからの。特にシモンズは、MLBで最も守備の上手い選手の1人。そのシモンズにゲーム中に拍手を受けた菊池も……。すごい選手になったのぉ」

Tomo「これまではアンドリュー・ジョーンズやバレンティンなど、アンティル諸島出身の選手が目立っていましたが、今回は代表の1/3が本国出身ですね」

Toyo「オランダも今やアンティル諸島出身者だけのチームじゃないけん。かつてはよく知らん人に『これがオランダ代表?』と言われたもんじゃが、今では国内リーグも栄えとるしの。日本戦で投げたエースのソフトバンク・バンデンハークもアイントホーフェンの出身。オランダは元々、世界でも有数の長身国なんだから、うまくやりゃーいい選手が育つじゃろ。肌の白い選手の平均身長は、なんと197.5cmじゃけんの」

Tessy「ガリバー野球団ですね。ファンミルとヤクルトの石川雅規だと身長差50cmですよ。でも体格が違うのに、バレーや卓球、スケートと力を入れているスポーツが日本と似ているのは面白いですね」

錚々たるメンバーの4番がバレンティン。

Tomo「僕は今回のWBCでオランダに野球リーグがあったことを初めて知りました。“Honkbal Hoofdklasse(フーフトクラッセ)”というリーグらしいですが、1922年にプロリーグとして始まったとか。日本より前じゃん!」

Toyo「フーフトクラッセには、巨人にいた門奈哲寛とか、Tomoさんの大好きな“世界の独立渡り鳥”根鈴雄次も所属していましたね」

Tessy「オランダのバレンティンが、錚々たるメンバーの中で4番を打っているのはなんだか嬉しいですよ。監督のミューレンも'95年にヤクルトが優勝した時の恐怖の8番打者ですが、オランダはヤクルト本社の欧州進出の拠点でもあるんです。13日のイスラエル戦で、シモンズが打席の時に宮本慎也の応援歌を大声で歌うヤクルトファンが1人いたことがネットで話題になってましたが……いろいろ縁があるようです」

Toyo「ミューレン監督はオランダ王室から、イギリスでいう「ナイト」みたいな称号と勲章をもらっとるらしいのぉ。蛇足じゃが、バンバンは原始家族フリントストーンに出てくる力持ちの赤ちゃんの名前じゃ。アンティル諸島出身の選手は、言葉が複数話せて、にこやかでほがらかで性格が良く前向きなので、成功しやすいらしいの」

Tomo「アンティル諸島に加え国内リーグも充実してきて、これから益々楽しみですね。決勝リーグでも期待したいです」

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