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今季F1は仕様変更が多く大荒れに!?
合同テストでの注目ポイントは……。

posted2017/03/05 08:00

 
今季F1は仕様変更が多く大荒れに!?合同テストでの注目ポイントは……。<Number Web> photograph by Getty Images

バルセロナでの合同テストで、マクラーレンの新マシンMCL32を駆るバンドールン。今年復活したマシン後方の「シャークフィン」が印象的だ。

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尾張正博

尾張正博Masahiro Owari

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 2月下旬、2017年シーズンに向けて、F1が動き出した。2月27日から開始される合同テストを前に、各チームがニューマシンを発表したのだ。

 今年のF1が例年になく注目を集めているのには理由がある。FIA(国際自動車連盟)が車体製造に関するレギュレーションを大幅に改定してきたのだ。これはF1をよりエキサイティングにして、ここ数年低迷しているF1人気を向上させるためということになっている。

 その狙いは大きく2つある。

 ひとつはここ数年のレギュレーション変更で華麗さを失っていったF1マシンの外観を改善させること。

 F1マシンの空力は2009年に大きく変更された。フロントウイングは幅が広くなり、リアウイングは背が高くなった。今回の改定ではフロントウイングは前輪との接触を避けるためにさらに広くなったが、リアウイングは低くなり、これまでとは違った印象となっている。

ダウンフォースの仕様変更で勢力図も一変か?

 もうひとつの目的は、空力のレギュレーション改定で、ダウンフォースを増やすことだ。

 ダウンフォースとは、空気の流れを利用してマシンを地面に押し付ける力である。ダウンフォースがあれば、その分コーナーを速く走ることができ、パワーユニットの馬力と同様、F1マシンの速さの根源となる。

 このダウンフォースはレギュレーションが変更されると大きく変わる。そのため、レギュレーションが変更されたシーズンのF1は、勢力図が一変することが少なくない。

 2005年には、前年圧勝したフェラーリとミハエル・シューマッハーがわずか1勝にとどまり、フェルナンド・アロンソが新チャンピオンの座に就いた。

 2009年には改定されたレギュレーションの抜け道を見つけてユニークなディフューザーを採用したブラウンGPチームとジェンソン・バトンが頂点に輝き、2014年の大改革以降3連覇しているのがメルセデスAMGである。

 それゆえ、今回のレギュレーションでどのチームが覇権を握るかに注目が集まっているのだ。

【次ページ】 メルセデスAMGに対する、例年にない期待と不安。

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