Sports Graphic NumberBACK NUMBER

<ナンバー流totoの楽しみ方>
鈴木隆行が選ぶ、J序盤の注目カード。

posted2017/02/23 11:00

 
<ナンバー流totoの楽しみ方>鈴木隆行が選ぶ、J序盤の注目カード。<Number Web> photograph by Kenichi Arai/Suguru Ohori/OSAKA F.C./J.LEAGUE PHOTOS/KASHIMA ANTLERS/SAGAN TOSU

text by

細江克弥

細江克弥Katsuya Hosoe

PROFILE

photograph by

Kenichi Arai/Suguru Ohori/OSAKA F.C./J.LEAGUE PHOTOS/KASHIMA ANTLERS/SAGAN TOSU

今年で25年目を迎えるJリーグは1シーズン制が復活。昨オフには積極的に戦力を補強するクラブが目立った。5つのJクラブを渡り歩いた男が、今季の序盤戦を展望する。
鈴木隆行

鈴木隆行Takayuki Suzuki

1976年、茨城県生まれ。国内外のクラブで活躍した、元・サッカー日本代表FW。Jリーグでは鹿島アントラーズ、横浜F・マリノス、水戸ホーリーホック、ジェフユナイテッド市原・千葉等に在籍。2015年に現役を引退し、現在はサッカー解説者。

 シーズンの開幕時期に気になるのは、やはり各チームの新戦力。中でも楽しみにしているのは、現役時代に日本代表の一員としてともにプレーした中村俊輔です。彼が加入したジュビロ磐田と清武弘嗣が復帰したセレッソ大阪の対戦は“新司令塔対決”として注目しています。

 おそらく2人とも、開幕戦に向けたモチベーションは極めて高いでしょう。横浜F・マリノスからの移籍を決断した俊輔は「もう一度自分の力を示したい」と強く思っているはず。指揮官(名波浩)と司令塔、この2人のコンビが噛み合えば、磐田はもう一段階強くなれる気がします。

 ただ、もし僕が磐田の選手だったら、このタイミングでの清武の加入は「イヤだな」と思うでしょう。昨シーズンのC大阪には選手個々の能力を連動させるピースが足りないという印象がありましたが、清武がその役割を担ってチームに組織力をプラスすることができたら、相手にとって大きな脅威になるはずです。

 司令塔対決の軍配がどちらに上がるか。その観点だけで勝敗を予想するのも面白いかもしれません。策士である名波さんのこと、“普通じゃないこと”を仕掛けてくる可能性も十分にある気がします(笑)。

鈴木優磨vs.大久保嘉人……注目のストライカー対決。

 開幕戦、もう一つの注目カードはストライカー対決。僕の古巣であり、今最も活きのいい若手ストライカーと言える鈴木優磨を擁する鹿島アントラーズと、13年から3季連続で得点王に輝いた大久保嘉人を獲得したFC東京の一戦です。

 昨シーズンのJリーグを制した鹿島は大幅な戦力アップに成功しました。その中で背番号9をもらった鈴木の特長は“気持ち”が見えることであり、そういう選手には「もっと伸びる!」と期待したくなります。ただ、MFレオ・シルバやFWペドロ・ジュニオールら外国籍の即戦力を獲得しているので、彼らがいかに早くフィットするかも大きなポイントです。これはどのチームにも共通しますが、即戦力を加えることには、既存戦力が構築したスタイルを崩しかねないというリスクも伴うのです。

 もちろんそれは、FC東京の大久保にも言えるでしょう。個人としての得点能力は間違いない。でも、チームにフィットしなければその能力も発揮できません。両ストライカーが開幕時点でどのくらい機能しているか。それはむしろフィニッシュ以外の局面に表れる気がします。

【次ページ】 風間監督が去った後の川崎はどう変わるか?

<< BACK 1 2 NEXT >>
1/2ページ
関連キーワード
中村俊輔
清武弘嗣
鈴木優磨
大久保嘉人
家長昭博
小野裕二
ジュビロ磐田
セレッソ大阪
鹿島アントラーズ
FC東京
川崎フロンターレ
サガン鳥栖
鈴木隆行
J序盤の注目カード

ページトップ