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中後悠平、開き直ってメジャー昇格だ!
米国で蘇った「Let's Enjoy!」の心。

posted2017/02/16 11:00

 
中後悠平、開き直ってメジャー昇格だ!米国で蘇った「Let's Enjoy!」の心。<Number Web> photograph by AFLO

ダイヤモンドバックスのキャンプで笑顔を見せる中後。昨季のキャンプよりも「手応え十分」だそうだ。

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永田遼太郎

永田遼太郎Ryotaro Nagata

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「(世間では)もうすぐメジャーとか言われたり、書かれたりもしていますけど、自分ではまだそんなに凄いことをしているとは思ってないんです」

 スプリングトレーニングにメジャーキャンプ招待選手として参加する中後悠平が、つい先日(2月12日)、日本を発つ前に言った言葉がこれだった。

 ダイヤモンドバックスとマイナー契約を結んで、今年は2年目となる。

 昨年は4月に渡米してルーキーリーグからスタートし、シーズン終盤にはAAAの「リノ・エーシズ」に昇格して13試合連続無失点を記録した。そして今回のメジャーキャンプ招待。

 わずか半年で「よくぞ、ここまで」と称えたい気持ちにもなるのだが、そのことを彼に伝えるとゆっくりと首を振って続けた。

「AAAではなく、メジャーに上がって最後の10数試合を抑えてきた……と言えたら違ったのかもしれません。だけど、AAAはまだマイナーなんですよ。そこには大きな壁が存在しているし、メジャーに上がるのはそんなに簡単なことじゃない。

 だからメジャー目前と書かれても、自分の中ではまだ目前なんかじゃないし、昨年も結局はマイナーで終わっているわけです。

 自分もそんな生半可な覚悟でアメリカまで行ってないし、人生をかけるくらいの気持ちで行ったわけですから、これくらいやらなきゃアカンって気持ちもどこかにありました」

 俯瞰的に、ただ淡々と……。自分の置かれた立場を冷静に分析した。

一回りも二回りも人間が大きくなっていた中後。

 千葉ロッテに在籍していた2012年から2015年の4年間、彼はいつ声をかけてもフランクに、明るく取材対応してくれる選手だった。

 それは当時も今も変わらないが、約半年間の渡米生活を経て、基本的な性格はそのままに、精神的な部分で若さ特有の角のようなものがすっかりとれて、一回りも二回りも大人びた印象を受けた。

【次ページ】 「ロッテにいたころの自分はまだプライドも高かった」

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