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「走る事は速くなってしまっている」
イチローの打撃が諦めと無縁な理由。 

text by

笹田幸嗣

笹田幸嗣Koji Sasada

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photograph byNaoya Sanuki

posted2016/12/27 11:30

「走る事は速くなってしまっている」イチローの打撃が諦めと無縁な理由。<Number Web> photograph by Naoya Sanuki

年齢ではまったく計ることができないイチローの能力。お世辞ではなく、実際に年齢と共に数値が伸びている驚異のアスリートである。

「走ることは明らかに速くなってしまっている」

「例えば、走ることは明らかに速くなってしまっているので諦めることができないですよね。スピードも落ちてしまったとかっていうのなら、なんとなくそれなりにあの人も時間が経ったんだなっていう、それはわからなくもないですけど。

 残念ながらスピードは上がってしまっているので、打つことだけが能力が落ちるっていうことも考えにくい」

 現在、イチローはメジャー歴代25位の3030安打。

 仮に昨季同様の95安打を残せば3125安打となり、元ヤンキースのアレックス・ロドリゲスの3115安打を抜き、歴代20位につけることになる。

 年齢の概念を覆すことを使命とするイチローが、今季どんなパフォーマンスを見せてくれるのか。

 プレッシャーの呪縛も昨季ほど多くないであろう。今から今季が楽しみでならない。

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