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J3で目立たなくてもU-19に飛び級。
久保建英はまだ全てを出していない。

posted2016/11/27 11:00

 
J3で目立たなくてもU-19に飛び級。久保建英はまだ全てを出していない。<Number Web> photograph by J.LEAGUE PHOTOS

直前まで選択肢を複数持ち、それを瞬時に切り替える久保建英のドリブルの背後には、メッシと共通する哲学が見える。

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戸塚啓

戸塚啓Kei Totsuka

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 驚きを呼ぶ“飛び級”である。

 今月末からアルゼンチンへ遠征するU-19日本代表のメンバーに、久保建英が招集された。これまでU-16日本代表が主戦場だったこの15歳にとって、U-19のカテゴリーは初参戦となる。

 U-16とU-19の日本代表は、どちらも今秋に来年の年代別ワールドカップの予選を戦った。両チームが揃ってアジアでの戦いを終え、世界への切符を勝ち取ったことで、このタイミングでの“飛び級”となったのである。主に18歳と19歳で編成されているU-19日本代表で、U-16世代は久保ひとりだ。

 東京五輪世代への合流は話題を振りまくが、そこはかとない疑問も漂うのではないだろうか。

 現時点での実力を、きっちりと評価されたうえでの選考なのか? 期待値込みの招集ではないか、というものである。

J3デビューは、率直に言ってかなり控え目だった。

 11月に開催されたJ3リーグの3試合に、久保はFC東京U-23の一員としてプレーした。史上最年少のJリーグデビューが大きく取り上げられた一方で、そのインパクトはかなり控え目だった。ゴールもアシストもない。2試合目まではシュートを打つこともできなかった。自身初のシュートを放った20日のセレッソ大阪U-23戦では、GKと1対1になるビッグチャンスを逃している。

 デビュー戦は後半途中からの出場で、2試合目は32分間のプレーだった。出場時間は限られており、彼はFC東京U-23でつねに練習をしていない。FC東京U-18のチームメイトはいるものの、周囲とのコンビネーションは成熟の域にほど遠い。

 それにしても、「J3ならもっとできるのでは?」との疑問は残りそうだ。

【次ページ】 今は、自分の能力のすべてを出し切っていない。

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