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点を取れずドリブルでも抜けない。
31歳ロナウド、不調も続く特別扱い。 

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横井伸幸

横井伸幸Nobuyuki Yokoi

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posted2016/11/12 11:00

点を取れずドリブルでも抜けない。31歳ロナウド、不調も続く特別扱い。<Number Web> photograph by AFLO

ロナウドは契約延長会見で「41歳までプレーしたいね」と豪語したという。果たして10年後までペレス会長の御眼鏡に適うのか。

看板の「BBCトリオ」も存在感が薄くなっている?

 もっとも、「相手より1点多く獲って勝てるなら、毎試合失点しても構わない」とジダンは言う。

 ならば後方のあらは見逃し、攻撃だけに目をやってもよいが、それもまた万全とはいえない。

 プレイメイカーのモドリッチがやはり故障で戦線を離れた上、チームの看板であるスリートップ“BBC”の存在感が薄くなっているからだ。

 先日の第11節レガネス戦で2得点し勝利を引き寄せたベイルはともかく、仙腸関節炎を昨季から引きずるベンゼマは、CLとリーガの12試合で5得点2アシストを記録してはいるものの、出場時間は通算で772分。90分間ピッチに立っていたのは1試合のみ。

90分以内に1ゴールの男が、今季は148分に1ゴール。

 そしてクリスティアーノ・ロナウドは昨季まで世界最高レベルの頻度で決めていたゴールが激減している。

 マドリー初年の'09-'10シーズンは88分に1得点していた(CL、リーガ、国王杯を対象に算出)。続く6シーズンは以下の通りだ。

'10-'11シーズン:87分
'11-'12シーズン:80分
'12-'13シーズン:84分
'13-'14シーズン:79分
'14-'15シーズン:73分
'15-'16シーズン:84分

 と、すべて90分以内に1ゴールのペースで決めていた。

 ところが今季はゴールネットを1度揺らすのに148分を要しているのだ。おまけに、サンティアゴ・ベルナベウでの無得点記録を現在5試合連続にまで伸ばしている。

【次ページ】 ドリブルで抜いた回数は0.5回以下、メッシは3.6回。

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