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勝田か奴田原か――勝者が年間王者を
獲得する最終戦新城ラリーは必見!

posted2016/10/26 17:30

 
初日から猛プッシュするも、惜しくも2位となった勝田範彦。ランキングトップの奴田原文雄の前でゴールし、ポイント差を7.1と縮め、最終戦に望みをつないだ。

初日から猛プッシュするも、惜しくも2位となった勝田範彦。ランキングトップの奴田原文雄の前でゴールし、ポイント差を7.1と縮め、最終戦に望みをつないだ。

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 年間9戦で戦われる全日本ラリー選手権は、10月15~16日に飛騨高山で行われた第8戦ラリーハイランドマスターズが終了。残すところは11月5~6日に愛知県新城市を舞台に開催される最終戦、新城ラリーのみとなった。

 第8戦を前にしたポイント争いは、前年度チャンピオンの新井敏弘/田中直哉組(スバルWRX STI)と、勝田範彦/石田裕一組(スバルWRX STI)がともにここまで3勝。そして、彼らを抑え、優勝回数は1回ながらも開幕戦以外表彰台を外さないという安定した成績を残してきている奴田原文雄/佐藤忠宜組(三菱ランサーエボリューションX)がランキングトップに立っていた。

 奴田原、勝田、新井という国内を代表するトップドライバーが三つ巴の戦いを繰り広げる展開となった今シーズンの全日本ラリー選手権だが、この戦いをさらに複雑化させているのが、独自のポイントシステムだ。

新たなポイント制がタイトル争いを複雑に……。

 全日本ラリー選手権は、競技結果の順位に基づきそれぞれ1位から8位まで20、15、12点……と得点が与えられるが、この得点は各ラリーのSSの総距離や路面によって1.0~2.0の係数が掛けられる。また、全日本ラリーは2日間の日程で争われるが、その初日、2日目それぞれの上位3位までの選手にボーナス得点としてデイポイント(3、2、1点)が加算される。さらに年間9戦のうち、最も得点が高いラウンドからベスト7戦が有効ポイントとなる。

 そのため、各ラウンドで上位入賞を繰り返してきたシリーズトップの奴田原は3位以上でなければ有効ポイントを伸ばすことはできず、逆にシリーズ2位の勝田はこの第8戦で獲得したポイントをほぼそのまま有効ポイントに加算でき、奴田原とのポイント差を一気に縮めることが可能だ。

 またシリーズ3位の新井は、奴田原や勝田とのポイント差が大きいため、この第8戦で優勝を逃せばチャンピオン争いから脱落してしまうという状況だった。

【次ページ】 主役の3人ではなく、鎌田がレースを引っ張る展開に。

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