プロ野球亭日乗BACK NUMBER

阿部慎之助、内海哲也、山口鉄也。
巨人の生命線はDeNAには無い「経験」!

posted2016/10/08 07:00

 
阿部慎之助、内海哲也、山口鉄也。巨人の生命線はDeNAには無い「経験」!<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

防御率1位の菅野智之が先発できないことは、巨人にとっては大きな痛手に違いない。エースの復帰を待つ事ができるか。

text by

鷲田康

鷲田康Yasushi Washida

PROFILE

photograph by

Hideki Sugiyama

 クライマックスシリーズ(CS)開幕直前に、巨人は風雲急を告げている。

 開幕5日前の10月3日には、阪神とのシーズン最終戦で一塁への全力疾走を求めたコーチに対して挑発的な行為をとるなどしたルイス・クルーズ内野手が懲罰で一軍登録を抹消された。これで少なくともファーストステージの出場は不可能となったが、戦力ダウンは覚悟の上で、高橋由伸監督はチームの結束を選択する厳しい姿勢を見せたわけである。

 一方、計算外の事態はCS開幕投手が予想された菅野智之投手の“離脱”だった。

 菅野は開幕2日前の6日、全体練習の行われる東京ドームに姿は見せたが、滞在時間はわずか10分ほどで練習には参加せず、そのまま球場を後にした。

 もし初戦に登板するなら、この日はブルペン入りしてピッチングを行うのがルーティン。球場では治療などをした様子もなく、故障の可能性は低いが、一部では発熱説がささやかれるなど体調面で何らかの問題があったのは明らか。初戦先発が厳しい状況となったのだ。

 これを受けて首脳陣は急遽、第2戦に先発予定だったマイルズ・マイコラス投手をブルペン入りさせてローテーションの変更に対応。菅野の回復次第だが第2戦には田口麗斗投手、第3戦にはベテランの内海哲也投手を回すことになるとみられている。

 ただでさえシーズン終盤にDeNAに6連敗と勢いの差がある上に、開幕直前のアクシデントで、巨人は厳しい状況に追い込まれているのは確かだ。菅野、マイコラスという2本柱で連勝を狙い、ファイナルステージでは広島戦に強い田口でまず初戦勝利を取る――首脳陣が描いたシリーズの青写真も白紙に戻さざるをえなくなった。

短期決戦の経験こそが巨人のアドバンテージ。

 そういう状況で、まずは目の前のファーストステージをどう勝ち抜いていくのか?

 もともと今季の、特に終盤のDeNAの勢いには侮れないものがあり、巨人にとって最初から厳しい戦いは予想されている。その中でDeNAの弱点を探すとすれば、やはりCSの経験があるのはホセ・ロペス内野手くらいで、他の選手は全く初めての舞台という経験のなさになるのだろう。

 短期決戦独特のムード、プレッシャーの中で普段通りの野球をどれだけできるか。逆に巨人は何より経験があり、こういう舞台での野球のやり方、勝ち方を知っていること、何とか2位を確保して東京ドームで試合ができることがアドバンテージとなるはずである。

【次ページ】 筒香と“タイマン”の阿部、短期決戦ならば……。

<< BACK 1 2 3 NEXT >>
1/3ページ
関連キーワード
ルイス・クルーズ
菅野智之
山口鉄也
読売ジャイアンツ
筒香嘉智
横浜DeNAベイスターズ

ページトップ