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1つでも負ければハリルの進退問題。
心中覚悟で呼んだ“いつもの”欧州組。

posted2016/09/30 12:20

 
1つでも負ければハリルの進退問題。心中覚悟で呼んだ“いつもの”欧州組。<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

W杯アジア予選で苦戦して任期途中で退いた監督は20年近く出ていない。ハリルはこの危機を脱することができるか。

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二宮寿朗

二宮寿朗Toshio Ninomiya

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Takuya Sugiyama

NumberWeb担当デスク(以下、デスク)「ロシアW杯アジア最終予選イラク戦(10月6日、埼玉スタジアム2002)、オーストラリア戦(11日、メルボルン)のメンバーが発表されたね。試合に出ていない欧州組が多いなか、もうちょっと入れ替えてくるかなと思ったんだけど」

二宮「9月のメンバーとほぼ一緒ですね。確かに今回は、試合に出場できていない欧州組の処遇をどうするかが注目だったと思います。多少なりとも入れ替える必要があるか、ないか。ハリルホジッチ監督は入れ替える必要がないと判断したということですね」

デスク「それほど欧州組の信頼は厚いと?」

二宮「今、欧州の所属クラブで先発の座を奪えていないのは、本田、香川、岡崎、長谷部、清武、長友、吉田らで、主力のほとんど。彼らの代わりはいないと判断したんでしょうけど、UAEに負けてタイ戦でも決定力不足が露呈した9月の2連戦に対する評価が、監督のなかではそれほど悪くなかったとも言えると思います。出場機会がなくて、9月の評価も悪ければさすがに入れ替えてくるはずですから。今のメンバーで修正可能とみているということじゃないですかね」

ここで1敗でもすれば進退問題になることは間違いない。

デスク「9月の試合は欧州組のコンディションが全体的に良くなかった。イラク戦はUAE戦と同じく木曜日の試合だし、全体で練習できるのはまた2日間ほどでしょ? UAE戦と同じようなことにならないか心配になるんだけど」

二宮「実際、コンディションを考えたら相当厳しいと思いますよ。でも監督はコンディションより経験値を優先したと言えます。もしこの2連戦で1敗でもすれば、監督の進退問題に発展するのは間違いないし、本人も分かっているはず。欧州組の主力たちと心中するぐらいの覚悟だとは思いますよ」

デスク「コンディションを考えたらケルンで絶好調の大迫勇也や、Jリーグでも齋藤学や中村憲剛とノってる選手を呼ぶ手はあったと思うけどな」

二宮「欧州組の所属クラブには15日前に招集を伝えなきゃいけないというルールがあるので、その難しさはありました。でも次の11月は、可能性があるんじゃないですかね。ただ国内のアタッカーは、もう1人呼ぶべきではなかったかと個人的には思います」

【次ページ】 計算が立つ国内組を1人加えてもよかったような……。

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