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チェルシーでベンチ続きのセスク。
“ピルロ役”としての定位置奪回を。

posted2016/09/24 08:00

 
チェルシーでベンチ続きのセスク。“ピルロ役”としての定位置奪回を。<Number Web> photograph by Getty Images

セスクはバルサ時代、シャビ、イニエスタの牙城を破れずチェルシーへと新天地を求めた。在籍3年目の今季、司令塔に再び君臨できるか。

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山中忍

山中忍Shinobu Yamanaka

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 今季からアントニオ・コンテが指揮を執るチェルシーは、9月16日のプレミアリーグ第5節リバプール戦で初黒星がついた。スコア上は1-2と僅差だが、リバプールが勝って当然という内容だった。「まだベストメンバーも模索中の状態で現実を直視させられた」という新監督のコメントが、国内メディアで報じられる結果となった。

 コンテは、同節前の会見での「そのうち練習場にベッドを用意してもらわなければ」という発言が冗談とは思えないほどのハードワーカーだ。オーナーから与えられている「トップ4返り咲き」という第一目標に向けて、開幕早々の脱線を未然に防ぐべく残業も厭わずにチームの現実を見つめ直すことだろう。

 その一環として是非、セスク・ファブレガスにリーグ戦で先発がない現状にも目を向けてもらいたい。2年前、当時のジョゼ・モウリーニョ監督(現マンチェスター・ユナイテッド)に「中核」として呼び寄せられたMFは、第5節までに計32分間ほどしかプレミアのピッチに立っていない。

リバプール戦で露呈したのは攻撃への意識の欠如。

 リバプール戦での2失点は守備の甘さが原因だった。しかし、負けるべくして負けた理由は、コンテ新体制下でのテーマでもあるはずの攻めの意識が不足していたことにあったように思う。チェルシーは、試合の立ち上がりから鈍い動きで、選手交代も84分まで持ち越されたことも含めて全てが受け身だった。「嫌な時にリバプールと対戦することになった。相手は乗っている」とイタリア人指揮官が残した試合前のコメントからして弱気だった。

 たしかにリバプールは第2節でバーンリーに零封負けしたものの、リーグカップを含む3試合で計10得点の2勝1引分けでこの一戦に臨んでいた。とはいえチェルシーも、同じくカップ戦を含む開幕5戦を4勝1引分けで終えていたのだ。しかも、リバプール戦はホームゲーム。強豪対決とはいえ、中盤センターにセスクという攻撃力を配して勝ちにいく姿勢を見せてもよかったのではないだろうか?

【次ページ】 視野もパスのレンジも広いセスクの使い道は、ある!

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