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770号 掲載記事
上体を大きくイン側に落とし込む独特のライディングフォームは、ホンダに乗っても健在
上体を大きくイン側に落とし込む独特のライディングフォームは、ホンダに乗っても健在
photograph by Satoshi Endo
SCORE CARD

ホンダ復活の期待を背負う
新エース、ストーナー。
~モトGP2011年シーズンへ始動!~

遠藤智 = 文

text by Satoshi Endo

photograph by Satoshi Endo

 2011年シーズンへ向け、モトGPクラスでは大物ライダーの移籍が続いた。昨シーズン中に話題を集めたのは、ヤマハからドゥカティに移籍したV・ロッシだったが、最終戦バレンシアGP後に行なわれたテストでは、ドゥカティからホンダに移籍したC・ストーナーが、初乗りのホンダRC212Vでトップタイムをマークし、大きな注目を集めた。バレンシアはストーナーがドゥカティ時代に3年連続ポールポジションを獲得している得意のコースだが、なによりテストの周回数が多かったことに、ストーナーとともにホンダに移籍してきたメカニックたちが驚くことになった。

 ドゥカティ時代は4周前後でピットに戻ってくるのが常だったが、ホンダでは平均で7、8ラップ、最多16ラップという連続周回をこなした。ストーナーはドゥカティとの契約が残っていたためコメントを控えたが、関係者によると、フロントが安定していて乗りやすく疲れないため、連続ラップが容易だったようだ。

ホンダは3台体制を敷き、5年ぶりの王座奪還を目指す。

 一方、ドゥカティに移籍したロッシは、シーズン中の怪我の影響で体調が十分ではなく、これまで乗ってきたホンダやヤマハとは違うドゥカティの独特なフィーリングに戸惑いタイムを伸ばせなかった。

 このテストの結果を受け、ストーナーのスキルの高さがあらためて評価されることになった。ホンダ陣営にとっても、ストーナーの快走がマシンの良さを証明してくれる結果となり、ともにハッピーな初テストとなった。

 ストーナーは'06年にモトGPクラスにデビューした。すでに誰もが彼の速さを認めており、ストーナーもワークスチーム入りを希望していたが、夢はかなわずホンダのサテライトチームで戦った。翌年は「ワークスチームでなければチャンピオンになれない」と、当時タイトル無冠だったドゥカティに移籍し、見事タイトルを獲得した。それから4年。ホンダは2年越しのオファーでストーナーを迎え入れた。

 彼への期待の大きさは、厳しい経済情勢の中、11年ぶりとなる3台体制を敷いたことが物語っている。この数年、ホンダは勝てるマシンと体制作りに力を注いできた。5年ぶりのタイトル獲得は、勝てるライダー、ストーナーの走りにかかっていると言っても過言ではない。

■関連コラム► 奇蹟の復帰で見せつけた、ロッシが天才たる所以。~ドゥカティ移籍で母国帰還へ~ (10/08/19)
► ストーナー+ドゥカティが首位を独走する理由。 (07/07/12)

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