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正守護神ハート放出の一方で……。
ペップ・マンCで輝く“英国産”は誰?

posted2016/08/27 07:00

 
正守護神ハート放出の一方で……。ペップ・マンCで輝く“英国産”は誰?<Number Web> photograph by AFLO

ストーンズとコミュニケーションを取るグアルディオラ監督。ポゼッションを最重要視する指揮官にとって、後方のキーマンとなるのは間違いない。

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山中忍

山中忍Shinobu Yamanaka

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「キャプテン・リーダー・レジェンド」とは、チェルシーの貴重な生え抜きレギュラーであるジョン・テリーにファンが与えた代名詞。純粋なユース上がりではないが、マンチェスター・シティのファンから同様に敬愛されるジョー・ハートは、差し詰め「キャプテン・リーバー・レジェンド」といったところだ。

 18歳でマンC入りして以降、過去6シーズンの守護神は、ペップ・グアルディオラ新体制下の今季プレミアリーグで開幕戦からベンチに降格。8月24日、先発の機会とキャプテンマークを与えられたCL最終予選ステアウア・ブカレスト戦での零封勝利(1-0)を置き土産に、エティハド・スタジアムを去ることになりそうだ。

ペップは“スイーパー・キーパー”を求めていない。

 前監督のマヌエル・ペジェグリーニが、ハートを「近い将来の正キャプテン」と評してからまだ1年も経っていない。年齢もGKとしてはまだ先の長い29歳。セービング能力に関しても、BBC解説者のイアン・ライトがプレミア開幕2試合で起用されたウィリー・カバジェロを「ハートより良いGKだとは思えない」と言っている。正式な新守護神は25日に移籍が決まったクラウディオ・ブラボだろうが、BTスポーツ解説者のスティーブ・マクマナマンは、「GKとしてブラボの方がハートより上とは思えない」とも評している。

 今夏の移籍市場閉幕まで残り時間は少ないが、マンCがハートの700万ポンド(約9億円)近い年俸をある程度負担すれば、エバートンやリバプールがレンタルでの獲得を検討しても不思議ではない。プレミアGK界のトップクラスであることは間違いない。

 しかし「決めるのは私だ」と言うグアルディオラが求めるのは、トップクラスの“スイーパー・キーパー”ではない。ハート本人も、現実を受け入れた様子。ホームでのステアウア戦後、ユニフォームの胸にあるマンCのエンブレムを片手で握りながら、スタジアムの四方全てに手を振る姿は別れを告げているとしか思えなかった。

【次ページ】 ハート放出も「グアルディオラ効果」を信じるファン。

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