ナンバー編集長・松井一晃の予想は？

　ナンバー編集部の予想はズバリ、金22、銀9、銅10の計41個。金メダルは1964年東京五輪と2004年アテネ五輪の16個を上回る史上最多、メダル総数でも前回2012年ロンドン五輪の38を上回る史上最多になると考えている。

　ちなみにフジテレビ「とくダネ！」の小倉キャスターの予想は、金20、銀8、銅16の計44個、「デイリースポーツ」が金13、銀8、銅17の計38個、「日刊スポーツ」が金20、銀7、銅20の計47個、そして前出のスポーツジャーナリスト生島淳さんの予想が金14、銀10、銅15の39個である。

「みんな盛り上げたいから、甘い予想をしているんじゃないの」という声が聞こえてきそうだが、決してそんなことはない。金メダル22個と書いて、自分でもちょっと多過ぎるかなという気もするが、実際これだけポテンシャルを持った選手がいるのだから仕方ない。

最低13個の金メダルは世界的大本命である。

　権威ある世界的スポーツ雑誌「スポーツ・イラストレイテッド」誌（通称“スポイラ”／米国）は、日本人選手の獲得メダルを金13、銀7、銅14の計34個と予想している。

　金メダル13個の内訳は（1）体操男子団体、（2）同個人総合・内村航平、（3）同種目別鉄棒・内村航平、（4）同種目別ゆか・白井健三、（5）競泳男子400ｍ個人メドレー・萩野公介、（6）同200ｍ個人メドレー・萩野公介、（7）競泳女子200ｍ平泳ぎ・金藤理絵、（8）レスリング女子48kg級・登坂絵莉、（9）同53kg級・吉田沙保里、（10）同58kg級・伊調馨、（11）柔道男子73kg級・大野将平、（12）同81kg級・永瀬貴規、（13）柔道女子52kg級・中村美里――である。この13個は世界的に認められた大本命と言っていいだろう。

　小誌がもっと金メダルをとれると思うのは柔道である。

　勝負はやってみるまでわからないが、特に男子は、テディ・リネール（フランス）という“怪物”がいる100kg超級を除く全クラスで日本人選手が一番優勝の可能性が高い。ロンドン五輪王者の女子57kg級の松本薫にも連覇の可能性は十分ある。さらに、バドミントン女子シングルスの奥原希望も十分金メダル射程圏内。ダブルスの松友＆高橋組は堂々の世界ランク1位でリオを迎える。フェンシング男子フルーレ個人の太田雄貴は昨年の世界王者かつ五輪の実績も十分。

　そして、ぜひとも皆さんに名前を覚えていただきたいのが、テコンドー女子57kg級の濱田真由。2014年のアジア大会2位、昨年は堂々世界王者に輝いている。

　皆さん、史上最強の日本選手団の奮闘をぜひお見逃しなきように。

◆Number編集部メダル予想　文責：編集長 松井一晃◆