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ハリルホジッチが語るEURO展望。
「クロアチアは今や優勝候補だ」

posted2016/06/24 17:30

 
ハリルホジッチが語るEURO展望。「クロアチアは今や優勝候補だ」<Number Web> photograph by AP Photo/AFLO

決勝点を挙げたクロアチアのイバン・ペリシッチ。12年ぶり2度目のスペイン撃破に貢献した。

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田村修一

田村修一Shuichi Tamura

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AP Photo/AFLO

 EURO2016のグループステージが終了し、大会のここまでをふり返ったときに、プレーのクオリティに関しては見るべきものはさほどなかった。

 守備ではどこもおしなべてブロックを低めに設定し、リスクを冒すよりも負けない戦い方を選んだ。どこもコレクティブでよく組織されており、その守備を崩せるだけの組織力と個の力をいわゆる中小国は持たず、あるいは持っていたにしても(スウェーデンやポルトガルのように)発揮できていない。

 そして優勝候補と目される国々は、長いシーズンを終えた直後でフィジカル・メンタルの両面で選手に疲れが目立ったうえ、決勝までの戦いを見据えてグループリーグをいかに省エネ、小リスクで突破するかに主眼を置いているように見えた。

プレー構築の意志を強く見せたドイツだが。

 いわゆる大国の中では、ドイツがプレー構築の意志を強く見せた。

 ただ、ドイツは、優勝したブラジルワールドカップの後、なかなか結果を出せていない。また、プレースタイルを変え、マリオ・ゲッツェをトップで起用し続けたのは完全な間違いだった。ゲッツェには優れたテクニックと個の力があるが、トップで身体を張りボールを呼び込むタイプではない。

 さらにトニ・クロースやメスト・エジルら中盤の選手に疲れが見えるうえ、ふたりのサイドバックはドイツ代表のレベルから程遠い。まるで4人のストッパーをディフェンスラインに並べているようで、ワイドな攻撃でチャンスは作りだすものの効率を欠き、得点をなかなか奪えずに苦戦した。

 スペインも、史上初の2連覇を成し遂げた4年前に比べると、現状のレベルは遠く及ばない。そのうえスペインは、グループリーグ最終戦でクロアチアに敗れるという大きなミスを犯した。ラウンド16のイタリア戦に始まり、決勝までの道はものすごく険しく、それに加えて、彼らはロッカールームでも問題を抱えている。

【次ページ】 グループリーグ最大の驚きはウェールズとアイスランド。

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