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原口元気が考えるW杯とCLの関係性。
「オレも20歳ちょっとのときは……」

posted2016/05/07 10:00

 
原口元気が考えるW杯とCLの関係性。「オレも20歳ちょっとのときは……」<Number Web> photograph by AFLO

原口元気のフィジカルコンタクトの思い切りの良さは際立っている。体格で上回る相手にも、決して引かずに真っ向勝負なのだ。

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ミムラユウスケ

ミムラユウスケYusuke Mimura

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 2週間前にドイツ杯準決勝でドルトムントに敗れ、本拠地オリンピアシュタディオンで行われる決勝へ進出するという夢ははかなく散った。

 先週末のレバークーゼン戦に1-2で敗れたことで、CL本戦に出場する3位に入る可能性はなくなり、ボルシアMGと勝ち点では並びながらも得失点差で5位に転落していた。CLのプレーオフに回る4位の座を確保することも簡単ではない。レバークーゼンとの試合後に、将来を嘱望されている22歳のバイザーは涙を流して悔しさをあらわにした。

 それでもなお5月4日水曜日、ヘルタ・ベルリンの練習場は活気に満ちていた。

「サッカーはシンプルなんだ!」

 選手時代には286試合に出場して、ヘルタの選手としての1部リーグの最多出場記録を持つダルダイ監督は、自らもボールを蹴って見本を見せ、選手たちに情熱的に訴えかける。ゲーム形式の練習では、選手たちの発する大きな声が飛び交っていた。

「(ドイツ杯の)ドルトムント戦から、バイエルン、レバークーゼンとキツイ試合が続いたから。でもあと2つ勝って、それでどうなるか。監督がそこまで落ち込まないから、良いのかもしれない。負けても、割り切って次にいける監督だし。選手みんなで話し合うし、監督は選手の意見を聞いてくれたりもする。やっぱり、選手として長くやっていた人だから、選手の気持ちがわかるんでしょうね」

 練習が終わった後、原口元気はこの日の雰囲気についてそう説明した。

練習での、原口の鬼気迫る走りっぷり。

 実際に7対7のゲーム形式の練習では、守備と攻撃がめまぐるしく切り替わるなかで、原口のプレーは鬼気迫っていた。

 守備から攻撃に移ったかと思えば、サイドをかけあがり、スピードを落とさずに倒れ込みながらもクロスを送る。守備にまわれば、相手に激しく寄せ、激しいスライディングを見せる。スライディングでボールを奪えずとも、素早く起き上がりボールを追い回す。

 コーチやチームメイトからも、「ゲンキ!」と彼の背中を押す声が繰り返されていた。ピッチの8分の1程度の広さで行なわれるため、かなりハードであり、めまぐるしく攻守が入れ替わるため、息つく暇もない。1ゲームが終われば険しい表情を浮かべるが、また次のゲームになれば、同じように走り回る。

 日本代表のハリルホジッチ監督が、対人プレーの面で原口を高く評価している理由が、一目でわかるような光景だった。

【次ページ】 W杯のためにも、CLのテンションは経験したい。

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