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リオ五輪、陸上界の勝負所はGW!
気になるアノ選手は代表になれるのか? 

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松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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photograph byYUTAKA/AFLO SPORT

posted2016/05/06 16:30

リオ五輪、陸上界の勝負所はGW!気になるアノ選手は代表になれるのか?<Number Web> photograph by YUTAKA/AFLO SPORT

「世界と戦うために10秒台を出す」と宣言している福島。自身の日本記録でさえ、彼女にとっては通り道にすぎないのか……。

8日のゴールデングランプリ川崎が、なぜ注目される?

 好材料、不安材料、それぞれあったグランプリシリーズでのパフォーマンスを見ると、5月8日のゴールデングランプリ川崎の重要性もあらためて実感できる。

 男子100mでは、山縣とアメリカで強化を図ってきた桐生祥秀が対決する。

 山縣にしてみれば、桐生を倒すことで自信を確かなものにしたいところ。サニブラウンは両雄とどこまで渡り合えるかがポイントとなる。また、ジャスティン・ガトリン(米国)もエントリーしているので、この世界のトップスプリンターとの争いも見どころとなる。

 200mでは、飯塚、藤光、高瀬が顔をそろえる。飯塚はここで派遣設定記録をクリアして、ライバルの2人と同じ位置に立っておきたいだろう。

 福島にとっては、織田記念、静岡国際と2度も不本意な形で大会を終えることになっただけに、川崎の100mをしっかり走り切りたい。本人が、今年は出せると自信を持っている6年ぶりの日本新記録へ、そしてリオデジャネイロ五輪への、足がかりとなるはずだ。

 川崎では、昨年の世界選手権代表の新井涼平、世界選手権銅メダリストの村上幸史、ロンドン五輪代表のディーン元気が出場するやり投げも注目される。

 世界の壁が高い陸上のトラック&フィールド種目だが、少しでも食らいついていくには、切磋琢磨して互いにレベルを上げていくしかない。

 そういう意味では、第一人者やベテランに復調気配がある春季大会は、陸上界にとっても幸先のよいスタートを切ったと言える。

 代表を目指して競り合う中で、ここからどこまで高めていけるか、彼らの戦いぶりがみものだ。

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