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今季の全日本ラリー選手権は、
タイヤの使い方が勝負を分ける!

posted2016/05/20 16:30

 
今季の全日本ラリー選手権は、タイヤの使い方が勝負を分ける!<Number Web> photograph by CINQ

スバルWRX STIを駆って開幕戦の「ツール・ド・九州2016」で圧勝した勝田範彦は、同大会11連覇の偉業を達成。

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 国内で開催されるラリーの最高峰となる「全日本ラリー選手権」が、今年も開幕し、4月8~10日に第1戦ツール・ド・九州2016唐津、4月29日~5月1日に第2戦久万高原ラリーが行われた。

 開幕戦では、昨年まで10年連続の優勝を遂げていた勝田範彦/石田裕一組(スバルWRX STI)が、初日のSS1からライバルを寄せ付けず、トップの座を一度も譲ることなく優勝。開幕戦の連勝記録を11に伸ばした。

 一方、昨年のチャンピオンを獲得した新井敏弘/田中直哉組(スバルWRX STI)は、序盤からマシンセッティングとタイヤのマッチングが合わずに苦戦。最終的にはトップから1分38秒6遅れの5位という結果でこのラリーを終えている。

 2位には、スバルWRX STIで2シーズン目となる鎌田卓麻/市野諮組が入賞。3位には、終盤でミッショントラブルに見舞われながらも4位の奴田原文雄/佐藤忠宜組(三菱ランサーエボリューションⅩ)の追従を振り切った福永修/竹原静香組(三菱ランサーエボリューションⅩ)が入った。

 続く第2戦久万高原ラリーでは、勝田範彦/石田裕一組が2位の奴田原文雄/佐藤忠宜組に1分16秒1の大差を付けて開幕2連勝。3位には初日のトラブルを2日目に挽回した福永修/竹原静香組が入った。

 11月4日から6日に愛知県新城市で開催される最終戦までの約半年間、全日本ラリー選手権は全国各地を舞台に全9戦が行われ、シリーズチャンピオンを決める熱い戦いが繰り広げられることになる。

コストとスピードを抑えるためにルールを変更。

 開幕戦の焦点となったのが、ターマックラリーで装着するタイヤだ。

 今シーズンは全日本ラリーのタイヤ規定が改訂され、ターマックラリーに使用できるタイヤの最大本数はSS(スペシャル・ステージ)の総距離が100km以下の場合、昨年までの10本から8本に減少した。また、装着できるタイヤの種類も、昨年よりもグリップ力が低いタイヤに限定されることになった。

 タイヤにかかるコストと、ハイスピード化が進むターマックラリーの平均速度をタイヤ性能を下げることで抑制することが目的だが、このレギュレーション改訂により、タイヤの摩耗に対するマネージメントや、タイヤの変更によるサスペンションセッティングが勝敗に大きく影響することになった。

【次ページ】 より緻密な戦略が必要になったタイヤ。

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