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見てよし走ってよしの豪華イベント。
「オトナのタイムトライアル」って? 

text by

林田順子

林田順子Junko Hayashida

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photograph byotona no timetrial

posted2016/04/20 11:20

見てよし走ってよしの豪華イベント。「オトナのタイムトライアル」って?<Number Web> photograph by otona no timetrial

鎧坂選手と併走できるという、ランナーにとっては夢のような時間に!

間近で体験できるアスリートのすごさ。

 もうひとつ、この大会の醍醐味は、間近で応援でき、応援を受けられること。ランナーが走るのはせいぜい3レーンまで。集団が縦長になる最終組などは2レーンすれすれまで近寄って、間近から声援をおくれるのだ。

 そして見どころはやはりペースメーカー。ペースは軽やかにキープしつつ、間近の市民ランナーを「頑張れ!」と激励したり、「ほらほら!」と煽るように手招きしたり……こんなにランナーをやる気にさせてくれるペースメーカー、ほかでは見たことない。

 陽も落ちた20時過ぎ、ついに最終レースを迎える。目標タイムはなんと14分台。しかもこのレースを担当しないペースメーカーは自由参加OK。レース直前の控え室はルーティーンに入る選手、お互いに活を入れる選手……と、エリートレースと見紛うほどの緊張感が漂う。もちろん見るほうのボルテージも最高潮だ。そして、いざスタートすると、もうその速さは異次元。さっき通過したと思った選手がすぐにまたやってくる。一瞬で過ぎ去るロードと違い、400mトラックだと、その速さの違いが体感できるのだ。やっぱりアスリートってすごい。

 最後は記念撮影をし、大盛況のまま、大会は終了。「楽しかったよ!」という参加者のひとことに、約80人のボランティアの方々もみんなうれしそう。走っても走らなくても楽しいOTT。第5回はどんな進化を遂げるのかが楽しみだ。

オトナのタイムトライアルでペースメーカーを務めた寺田夏生選手が、なぜ箱根駅伝でコースを間違えたのかを振り返る「寺田夏生、伝説の寺田交差点に立つ」をはじめ、「高橋尚子 東京のランを語る」、「大八木監督、大いに語る『砧公園で箱根を獲る!』」、「東京で新しい大会を作るとしたら、何が面白いだろう?会議」、「ワイナイナが皇居ランにハマった理由。」など、陸上界のレジェンドが語る東京の魅力も満載のNumber Do「TOKYO RUNNING GUIDE」は好評発売中です。
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