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NumberDoから新しいランの大会誕生!
「TOKYO FREE 10」には物語がある。 

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NumberDo編集部

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photograph byTetsuhiko Kin

posted2016/04/15 12:00

NumberDoから新しいランの大会誕生!「TOKYO FREE 10」には物語がある。<Number Web> photograph by Tetsuhiko Kin

第1回「TOKYO FREE 10」の打ち上げは林試の森公園で。記念撮影ではみんなで「10」ポーズ!

あまりにもフリーダム(!?)なランニングイベント。

 まず、コースを自分で決められます。

 走ったことのない道を走る楽しさってありますよね。美味しそうな店を見つけたり、思わぬ美しい風景に出会ったり。ちょっとハードなコースにするのも、シンプルなコースにするもの自分次第。街全体を使って自在にコースアレンジができます。

 ゴール地点と時間が決まっているので、ランナーたちは同じ時間に同じ場所に集まります。

 大会はひとりで走ってもいいし、仲間とわいわい走ってもOK。普通の大会だと友人と参加してもスタートしてすぐに離れ離れ。でも「TOKYO FREE 10」ならスタートからゴールまでゆっくり話しながら走ってもいいし、ゴールで合流してもいい。

 データはスマホで管理するので、計測機器を準備する必要なし。

 自由なコースを交通ルールを守って走るので交通整理や道路使用許可の必要もありません。大会開催のハードルが低く、思い立ったらすぐに開催できます。

 タイムや着順を表彰しない。

 いかに楽しく走るかが目的なので、年齢、走力を問わず楽しめます。父親と小学生の息子、ランが共通の趣味の夫婦、サブ3ランナーと初心者。どんな組み合わせでも大丈夫。

 そして……Tシャツ。

 これが効くんです。大会後にTシャツをもらっても着ないことが多いですよね。「TOKYO FREE 10」はスタートするときにTシャツを着ます。すると、街でふとTシャツを着たランナーを見かけたり、あちこちからTシャツを着たランナーがフィニッシュ地点に集まってきたりと、ランナー同士が緩くつながることができるんです。見ず知らずのランナーでも同じTシャツを着ているだけで一気に仲間に思えるから不思議です。

 最後に肝心なのが打ち上げです。

 大会はゴールして終了ではありません。走った後は、どこを走ってきたか、走っているときに何を見たかなど、みんなでわいわい報告会です。みんなの話からは東京という街の面白さ、10kmという距離の奥深さが伝わってきます。走ったコースは違っても、同じレースを走ったという連帯感からか、初対面のランナーともすんなり打ち解けられるので楽しさ倍増です。

 さて、去る4月9日、記念すべき第1回大会が開催されました。

 第1回大会は金哲彦さんが幹事をつとめ、フィニッシュは金さんの地元、武蔵小山です。

【次ページ】 練習ゼロ、人生初の10kmでも……楽しい!

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金哲彦
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