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名将ポポビッチがカリーを見事封印。
本気を出すと強い、スパーズの豪胆。

posted2016/04/06 11:00

 
名将ポポビッチがカリーを見事封印。本気を出すと強い、スパーズの豪胆。<Number Web> photograph by NBAE via Getty Images

ウォリアーズ戦で、ティム・ダンカンに指示を出すグレッグ・ポポビッチHC。

text by

長澤壮太郎

長澤壮太郎Sotaro Nagasawa

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NBAE via Getty Images

 シーズン終盤になると“今年も”上位にいることに気づく、サンアントニオ・スパーズ。球界一地味なのに球界一バスケIQの高い、不滅の軍団です。

 華やかなNBAの世界で、派手に振る舞う行動は一切せず、テキサス州の田舎町を本拠地とし、ただひたすら勝ち続けることを追求し続けている異質なチーム。現在のヘッドコーチは名将グレッグ・ポポビッチ。彼が就任した1997年シーズンから現在までの19年間の歴史で、優勝5回、18年連続プレイオフ出場(NBA加盟後の39年間で35回)、17年連続シーズン50勝という超名門です。毎年、「強くて、真面目が当たり前」過ぎて、もはやメディアもことさら話題にしません。

 西地区には、大人気のウォリアーズ、堅実なスパーズという図式があり、直接対決はいつも注目されますが、どちらかというとウォリアーズの人気にあやかるかたちです。

ポポビッチ「打開策は見えてない」。

 今シーズン、スパーズはウォリアーズと1月25日に初対戦し、結果は30点差で大敗しました。ウォリアーズの強さはすでに明らかでしたが、スパーズ相手にここまで差がついてしまうと、「今シーズンはつまらない」と言われる引き金ともなりました。

 その後、両チームとも順調に勝ち星を重ねてきたものの、スパーズへの期待は、この1月のウォリアーズ戦の影響で例年より低いと言えました。ポポビッチも「長年ヘッドコーチをしている中で、ウォリアーズのことを一番考えている。しかし打開策は見えてない」と苦しい状況を打ち明けるほどでした。

 とはいえ、今年のスパーズは球団史上最強のチームと言えるぐらい強いのです。

 それを証明するように、ホームゲームは現在も無敗。'95-'96シーズンのブルズの持つホームゲーム連勝記録をも塗り替え、得失点平均はウォリアーズを超える+11.7(4月4日現在)で堂々のリーグ1位。不幸なことに、対ウォリアーズというところに相性の悪さがあるのです。

 今年のスパーズは2ポイントを確実に取り、相手を90点台に抑える手堅いチーム。対してウォリアーズは3ポイントを嵐のように量産することで、それなりに相手も抑えてしまう。互いに守備が堅い展開になると、2点と3点を取り合ったら、どうしてもウォリアーズに軍配は上がってしまうのです。

 しかし、3月19日の2回目の直接対決で、今まで見たことがない光景を目にしました。

【次ページ】 20年間の決まりごとを破り、見事に勝利したスパーズ。

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