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欧州で最も守備が堅いのはユーベ?
ブッフォンも脱帽するDF陣の大奮闘。

posted2016/02/25 10:30

 
抜ければ1点のクロスをはじき出したボヌッチ。生粋のユベンティーノである。

抜ければ1点のクロスをはじき出したボヌッチ。生粋のユベンティーノである。

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弓削高志

弓削高志Takashi Yuge

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AFLO

 もうすぐ3月の声が聞こえる今、欧州で最も堅い守備を誇るチームはどこか?

 欧州5大リーグ中、今年に入ってリーグ戦無失点というクラブはさすがにないが、2月22日現在でわずか1失点という堅守のチームが3つある。ドルトムントとサウサンプトン、そしてユベントスだ。

 ただし、ユーベは独英のライバルより多い9試合を戦っている。さらに直近の7試合を連続完封中だ。

 失点率0.11を誇る鉄壁の守備陣。

 奇跡の逆転スクデット獲得に向け、ユベントス最大の強みは、やはり“欧州最強の盾”にあるといえるだろう。

 王者ユーベは25節までに驚異の15連勝を挙げ、ついにセリエA首位に立った。

「今やスクデットの有力候補は我々というわけだ」(アッレグリ監督)

 10節時点で首位ローマにつけられていた最大勝ち点差11を引っくり返してのポイントリーダー奪取は前代未聞。リーグ史に残る記録的追い上げで、ユーベは順位表の指定席を奪還した。連勝の要因としては、12節エンポリ戦から9得点を挙げた新エースFWディバラの爆発が大きい。

守備陣が次々と故障に見舞われ、本職CBは3人だけ。

 だが、クラブ記録となる連勝街道の内実は険しいものだった。

 何しろ2月初旬までにユーベが抱えた故障者数は、リーグ最多の延べ33人、故障者の出場不可試合数は70試合分にも及んでいたからだ。

 スタメンに故障者が一人出れば、別のポジションへの負担が生まれ、故障が誘発される。最終的にプレーの負担が重くのしかかったのはDF陣だった。

 相手のオウンゴールで辛勝した23節ジェノア戦では、DFカセレスが右アキレス腱断裂の重傷を負い、続くフロジノーネ戦でも14連勝を達成したもののDFキエッリーニがふくらはぎの筋肉を痛めて全治3週間の長期離脱に追い込まれた。現在のユーベにいる本職のセンターバックは、大黒柱のボヌッチにベテランのバルザーリ、そして21歳の若手ルガーニだけだ。

【次ページ】 セリエA最強の攻撃陣を誇るナポリとの頂上決戦。

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