貴重な左の先発としてチームの命運を握る存在に。

「（最近は）ブルペンでもいい感じがしているので、悪いときと良いときの差が縮まって来ているのかなと感じますね。その差をどんどん埋めて、実戦のマウンドで余分な力を入れないように。ブルペンのような投球ができるようにと考えています」（山崎）

　昨オフは、吉田一将と共にプエルトリコのウインターリーグに参加。7試合に投げて3勝3敗、防御率1.69の成績を挙げて自信を深めた。

「今のところ順調に来ているのであまり結果だけを求め過ぎずに、結果も大事ですけどまずは自分のボールをしっかり投げることを常に意識してやっていきたいです。そうすればおのずと結果はついてくると思っています」と、自身の現状についても冷静に分析する。

　当然、捕手の伊藤の評価も悪くない。

「彼は器用ですし、カーブ、チェンジアップ、フォーク、カットボールなどたくさんの変化球でいいものを持っています。うちは左投手の先発が少ないので大事な戦力だと思いますね」

　昨年は17試合の登板でわずか3勝だが今年はその倍以上の成績を収めそうな予感がする。2016年のオリックスの浮上のカギを握るのは彼で間違いないだろう。