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天皇杯4強をめぐるジンクスと豆知識。
決勝最多敗戦の広島は今季がチャンス!? 

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茂野聡士

茂野聡士Satoshi Shigeno

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posted2015/12/28 12:05

天皇杯4強をめぐるジンクスと豆知識。決勝最多敗戦の広島は今季がチャンス!?<Number Web> photograph by J.LEAGUE PHOTOS

今年のベストヤングプレーヤーにも選ばれた広島の浅野拓磨。五輪予選へ向け、天皇杯でも好調さを維持できるか。

CS決勝の再戦は連覇or“初”制覇の対決。

 準決勝、もう一つのカードはJリーグCS決勝のリマッチとなるG大阪vs.広島だ。G大阪は昨年に続く連覇、広島はJリーグ創設後では初となる天皇杯制覇がかかっている。

■G大阪:天皇杯連覇時の戦績、得点者
【第88回/2008年度】
<4回戦>  vs.甲府  2-1(延長)山口、佐々木
<5回戦>  vs.磐田  3-1 佐々木、山口、山崎
<準々決勝> vs.名古屋 2-1 ルーカス、中澤
<準決勝>  vs.横浜FM 1-0(延長)山崎
<決勝>   vs.柏   1-0(延長)播戸

【第89回/2009年度】
<2回戦>  vs.流経大 5-2 佐々木、明神、P・ジュニオール、播戸、ルーカス
<3回戦>  vs.福岡大 6-1 遠藤、ルーカス3、加地、下平
<4回戦>  vs.鳥栖  3-1 ルーカス、P・ジュニオール、明神
<準々決勝> vs.鹿島  2-1 山崎2
<準決勝>  vs.仙台  2-1 ルーカス2
<決勝>   vs.名古屋 4-1 ルーカス、遠藤2、二川

過去の連覇を知る5人が健在。

 第88回はACL優勝、そしてクラブW杯を戦う過密日程の中で優勝を果たした。特筆すべきは5試合中3試合も延長戦までもつれ込んだものの、すべて勝利した点だ。アジア王者に輝いた粘り強さが、天皇杯でも発揮されたと言える。一方、第89回では6試合すべてで複数ゴールを挙げた。西野朗監督(当時)のもとで“超攻撃的”と称されたチームを象徴する勝ち上がりだった。

 ちなみに現在所属するメンバーの中で、この連覇を知るのはGK藤ヶ谷陽介、MF遠藤保仁、倉田秋、明神智和、二川孝広の5人(宇佐美は'09年にトップチーム昇格)。現在も主軸の遠藤と倉田はもちろん、明神も4回戦・鳥栖戦で1点リードの終盤に投入されて勝利に貢献した。今季限りでチームを離れる明神としては、花道としたいところだ。

【次ページ】 決勝で敗れること実に11回。広島の運命は。

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