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ようやく現われた“速い”日本人、
佐々木歩夢がマルケスを超える日。

posted2016/01/03 10:40

 
ようやく現われた“速い”日本人、佐々木歩夢がマルケスを超える日。<Number Web> photograph by Satoshi Endo

アジア・タレントカップでチャンピオンに輝いた佐々木は、マレーシアGPのプレスカンファレンスでGPライダーたちの祝福を受けた。

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遠藤智

遠藤智Satoshi Endo

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Satoshi Endo

「お父さんに、おまえはビッグマウスだなあって言われるんですよ。でも、自信はあります。そのうち、マルケスにも勝てるようになります。世界チャンピオンになります」

 そう言って笑みを浮かべたのは、15歳、中学3年生の佐々木歩夢である。

 '15年シーズン、ホンダのモト3クラスのマシンを使ってアジアの若手ライダーを育成する「シェルアドバンス・アジア・タレントカップ」で6戦12レースを戦い、3勝8回の表彰台獲得という圧倒的な強さを見せてチャンピオンに輝いた。

 そして、KTMのモト3クラスのマシンを使い、世界の優秀な若手で競われる「レッドブル・ルーキーズカップ」では、初出場ながら7戦13レース中1勝5回の表彰台獲得で総合3位になった。

 今季、世界の舞台で唯一、優勝した日本人選手であり、世界レベルで将来を期待される若手のひとりである。

世界で通用することをレースで証明。

 その活躍が認められた佐々木は、11月、グランプリの登竜門であるFIM・CEVレプソル国際選手権の最終戦バレンシア大会にスポット参戦した。この大会で佐々木は、なんとデビュー戦で3位表彰台に立ち、脚光を浴びた。この大会で表彰台に立つというのは、そのまま世界で通用することを意味する。

 それまで同じバイク、同じタイヤというワンメークしか経験したことがない佐々木だったが、ホンダ、KTM、そしてマヒンドラのグランプリレベルのマシンとライダーで戦われるレプソル選手権で、これまで経験したことがないハイポテンシャルなホンダのバイクをあっという間に乗りこなしてしまう。

「さすがにグランプリマシン。いつも乗っているスタンダードと違って、エンジンが速くてブレーキも効いた。何よりも、いろんなバイクが走っていて、すごく楽しかった」

【次ページ】 高校には進学せず、プロライダーを目指す。

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