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7月以降、失速してきたU-22日本代表。
五輪アジア最終予選までに変われるか?

posted2015/12/26 10:30

 
12月13日、UAEで行われたウズベキスタンとの親善試合はスコアレスドローに。中央は主将を務める遠藤航。

12月13日、UAEで行われたウズベキスタンとの親善試合はスコアレスドローに。中央は主将を務める遠藤航。

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佐藤俊

佐藤俊Shun Sato

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 2015年シーズンのU-22日本代表の活動が終了した。

 今年は、3月の1次予選以降、2016年早々に始まるリオ五輪最終予選に向けてチームを編成し、秋からは戦術を煮詰めて戦えるチーム作りをするのが大きな目標だった。

 ところが現状は、それがかなり遅れているばかりではなく、課題が山積している。とりわけ深刻なのは、チームの戦い方が見えてこないことと、得点力不足だ。

 たとえば、12月の中東遠征。本来であれば時期的にチームを固めているべきはずの時期だ。選手選考がつづき、その影響もあったのだろうが、選手同士の連携した動きはほとんど見られず、攻撃はチグハグで、親善試合のイエメン戦、ウズベキスタン戦と、2試合連続でスコアレスドローに終わった。

「決定力不足」

 手倉森誠監督はそう呻いたが、格下相手に点が取れない惨状は、最終予選に向けて大きな不安を残した。

1次予選から続く決定力不足。

 しかし、この決定力不足は突然湧いて出てきた課題ではない。

 3月にリオ五輪1次予選がスタートし、日本はマカオ(7-0)、ベトナム(2-0)、マレーシア(1-0)に勝ち、トップ通過を果たした。3連勝という結果だけなら問題なさそうに見えるかもしれない。だが、対戦相手との力関係を考えると、もっと点が取れていてもおかしくはない。しかも、この時は海外組の久保裕也と南野拓実がほとんど機能せず、攻撃はほぼ個人技頼み。連携して点を取る形がほとんどなかったのだ。多くの選手が「連携面の不足」を口にしていたが、7月まで代表の活動がなかったことで課題を解消できず、うやむやになってしまった。

 7月、国際親善試合のコスタリカ戦は、2-0で完勝した。Jリーグの試合に出場していたこともあり、選手のコンディションは上がっていた。また、国内における親善試合はこれが最後ということで、選手たちは気合いが入っていた。メンタルの充実とコンディションの良さがハマり、その結果、チームとしてはピークと言えるほど、完成度が高い状態で結果を出すことができたのである。

「コスタリカ相手に、こうして勝ち切る試合をできたことは大きい。自信になるし、自分たちのサッカーがいい感じになりつつあるということを証明することができた」

 浅野拓磨は、自信に満ちた表情でそう言った。

【次ページ】 コスタリカ戦以降、チームは失速。

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