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U-22に帰ってきた右SBのA代表経験者。
松原健の右脚を見極める中東キャンプ。

posted2015/12/10 11:30

 
右サイドバックとしてA代表経験もある松原健はU-22の中心になってしかるべき選手だ。

右サイドバックとしてA代表経験もある松原健はU-22の中心になってしかるべき選手だ。

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戸塚啓

戸塚啓Kei Totsuka

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 リオ五輪最終予選の開幕が、およそ1カ月後に迫ってきた。

 手倉森誠監督が率いるU-22日本代表は、12月6日からカタール・ドーハでトレーニングキャンプを行なっている。10日にはテストマッチを行う。最終予選初戦の北朝鮮戦、同2戦のタイ戦の舞台となるスタジアムで、最終予選と同じキックオフ時間に、最終予選に出場するU-22イエメン代表と対峙する。ドーハ滞在中のトレーニングも、最終予選で用意される会場を使う。

 イエメン戦を終えた翌11日には、UAEのドバイへ移動する。13日にU-22ウズベキスタンとテストマッチを消化し、14日に帰国するスケジュールだ。

 今回のトレーニングキャンプには、クラブW杯に出場するサンフレッチェ広島の選手が招集されていない。広島でジョーカーの役割を担う浅野拓磨は、11月のトレーニングキャンプに続いての不参加である。この時期にしてなお、手倉森監督は様々な制限に直面しているのだ。

 もっとも、48歳の指揮官は「最終予選の直前までメンバー争いが続くことで、チームとしての競争力が高まる」との見通しを抱く。チームコンセプトのひとつである「柔軟性」を磨く意味でも、広島所属の浅野と野津田岳人、さらには海外組の久保裕也や南野拓実を欠いたメンバーでのキャンプは、最終予選突破へつながるプロセスと理解できる。

 むしろチームにとって重要な意味を持つのは、松原健の招集だろう。

アギーレ体制ではA代表にも招集された。

 アルビレックス新潟に所属するこの右サイドバックは、3月の1次予選でレギュラー格の働きを示した。2014年にはハビエル・アギーレ元監督のもとで、日本代表に招集された。リオ世代の中核を担ってきたひとりである。

 ところが、4月に右ひざを負傷してしまい、長期の戦線離脱を強いられた。'15年シーズンは、J1リーグ戦に一度も出場できなかった。

 松原を招集できないなかで、手倉森監督は右サイドバックの人材を探してきた。

 7月のU-22コスタリカ戦では、伊東幸敏(鹿島アントラーズ)と川口尚紀(アルビレックス新潟)が起用された。8月の京都サンガとの練習試合では、伊東と室屋成(明治大学)が4バックの右サイドに入った。

 10月に行なった福岡大学、サガン鳥栖との練習試合では、亀川諒史(アビスパ福岡)、中野嘉大(川崎フロンターレ)、中谷進之介(柏レイソル)らが右サイドバックを務めた。11月の湘南ベルマーレ戦では、伊東と室屋がこのポジションに入った。

【次ページ】 最終ラインにユーティリティをもたらす選手はいるが。

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