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プチ鹿島、10月のスポーツ新聞世相。
巨人監督人事をめぐる「空白の一日」。

posted2015/11/04 16:15

 
プチ鹿島、10月のスポーツ新聞世相。巨人監督人事をめぐる「空白の一日」。<Number Web> photograph by NIKKAN SPORTS

秋季練習に合流した高橋由伸監督(中央)。江川氏有力説も飛び交ったが、高橋氏が現役を引退し監督に就任することが決まった。

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 こんにちはプチ鹿島です。前回の時評の最後に私はこんなことを書きました。

《月末ギリギリには「原監督 V逸なら解任も 後任候補には江川氏らの名」(日刊スポーツ9月26日)という紙面も飛び込んできた。来月の今頃は各球団の人事はどうなっているか》

 もしかしたら……と前フリで書いておいたのですが、CSでヤクルトに敗退後、原監督は辞任を表明した(10月17日土曜夜)。まさかが現実になった。

 このあと3日間、巨人の監督人事報道が咲き乱れるのである。

 翌日のスポーツ紙で書かれた後任有力候補は「江川卓、川相ヘッド、高橋由伸」の3人。原監督についてはデイリースポーツの「DeNA新監督候補に急浮上」「神奈川に深い縁を持つ」がスポーツ紙らしい想像力を刺激させる記事でした。

 そして週明け月曜(10月19日)。夕刊紙はどう書いてきたか。夕刊フジは「巨人監督 外部なら江川氏最適」とし、日刊ゲンダイは「由伸監督就任拒絶で早くも泥沼」。東スポは「原が望む王道継承者は誰だ」。

10月18日、もう一つの「空白の一日」。

 ゲンダイと東スポは、江川氏の評価は実は球団内では低く、巨人と原の理想は高橋由伸であると書いた。高橋は現役続行を希望しているので監督問題は長期化するとまとめた。しかし翌朝(10月20日)事態は急変する。スポーツ報知が「巨人新監督 由伸打診」と大々的に一面できたのだ。日刊スポーツも「巨人一本化 由伸監督」。

 ちなみにこの日、早い「版」を地方で確認すると「原 完全燃焼」(報知)など、原監督の退任会見が各紙一面だった。このあと高橋一本化という情報がとれたのだろう、最終版では一面を変更したのである。

 この激動の3日間で、注目すべきは10月18日の日曜日だった。というのも週明けの原監督と読売の会談まで情報のエアポケットとなった日なのである。マスコミは後任本命とされた江川卓氏の自宅へ向かう。江川氏は「まだ何の連絡もない」と対応したが紙面から伝わる様子はまんざらでもない感じ。しかし、週が明けると一気に高橋由伸一本化の動きとなり「江川監督」は速攻で消えたのだ。江川氏にとっては幻の巨人入り。これもまた「空白の一日」だったのである……。

【次ページ】 新監督たちの動向は?

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