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最終種目・鉄棒で内村航平が堂々金。
日本のお家芸「美しい体操」の復活。 

text by

矢内由美子

矢内由美子Yumiko Yanai

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photograph byRyu Voelkel

posted2015/11/02 12:30

最終種目・鉄棒で内村航平が堂々金。日本のお家芸「美しい体操」の復活。<Number Web> photograph by Ryu Voelkel

種目別・鉄棒で演技中の内村。個人総合決勝ではあえて使わなかったG難度の技「カッシーナ」も成功させている。

内村ならやってくれる……リオ五輪への期待。

 リオで目指す最大のターゲットはアテネ五輪以来となる団体金メダルだ。

「五輪はそんな甘いものではない。一層気を引き締めてリオに向かいたいと思う」と話す内村には、気合が空回りし、練習過多になって調子を落としていることに気づかないまま臨んだロンドン五輪の反省がある。

 ロンドンではそれでも個人総合金メダルを手にしたが、リオではより難しい、団体で頂点を立つためにすべきことを考えなければいけない。

「今回は美しい体操がすごく評価をもらえた。そこは変えずに、あとは団体戦でしっかり最後の最後で決められるよう、油断しないようにやっていけば結果はついてくると思う」

 思い描いているのは、アテネ五輪の最後の鉄棒の演技で着地をピタリと決め、「金メダルへの栄光の架け橋」を演じきった冨田洋之(現FIG技術委員)の再現だ。

 内村ならやってくれる。

 誰もがそう信じられる。

 英国での世界選手権が裏付けである。

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