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短期決戦とラッキーボーイ。
~マーフィの6試合連続本塁打~ 

text by

芝山幹郎

芝山幹郎Mikio Shibayama

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posted2015/10/24 10:30

短期決戦とラッキーボーイ。~マーフィの6試合連続本塁打~<Number Web> photograph by Getty Images

カブスの夢を打ち砕いたマーフィーは、カブスの「ヤギの呪い」のヤギと同じ名前だった。

マーフィは今季で契約が切れるが……。

 それにしても、ミスター・オクトーバーには、ときおり意外な選手が出現する。昔ならば、ミッキー・マントル、ヨギ・ベラ、レジー・ジャクソン、デレク・ジーターあたりが常連だったが、'69年にはメッツの二塁手アル・ワイス、'78年にはヤンキースの新人ブライアン・ドイル(彼も二塁手だった)などという惑星が飛び出して、ファンを仰天させた過去がある。

 守備の人だったワイスや、短期間で燃え尽きていったドイルに比べると、マーフィは当分の間、しぶとく生き抜いていきそうな気がする。メッツとの契約は今季で満了になるが、シティ・フィールドの観客席からは「マーフィを残せ」の声が上がっているという。当然だろう。これほどの選手をFAで失えば、ファンは怒る。いまの相場からすれば4年総額5000万ドルぐらいが妥当だろうが、これに付加価値がついた場合、メッツが太っ腹なところを見せられるかどうか。うかうかしていると、やはり二塁手が欲しいお隣のヤンキースにさらわれてしまうかもしれない。

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ダニエル・マーフィ
ニューヨーク・メッツ
シカゴ・カブス

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