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全日本で復帰即優勝の浜口京子。
リオ五輪75kg級の救世主となるか?

posted2015/10/21 10:30

 
全日本で復帰即優勝の浜口京子。リオ五輪75kg級の救世主となるか?<Number Web> photograph by Kyodo News

馬場との決勝戦では第1ピリオドを0-1とリードされたが、第2ピリオドで逆転。勝負強さを発揮した。

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松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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Kyodo News

 10月11日、レスリングの全日本女子オープン選手権75kg級で、浜口京子が優勝した。

昨年9月の仁川アジア大会以来、約1年ぶりの復帰戦だった。浜口は、アジア大会のあと、右膝を故障。今年になってからは6月に盲腸を手術と、アクシデントが続いた。それを乗り越えての今大会で、初戦となった2回戦で齋藤未来に勝利。続く決勝では馬場菜津美を破って復帰戦を飾った。

 齋藤は、昨年のアジア・ジュニア選手権で優勝し、今後を期待される若手選手。馬場は柔道からレスリングに転向した選手で、柔道では2010年の世界ジュニア選手権で銀メダルを獲得、レスリングでも今年7月の全日本社会人選手権で優勝するなど、やはり期待を集める1人だ。彼女たちを破っての優勝に、万全ではないにせよ、あらためて存在感を示した。

「緊張も不安もあった中で、一歩踏み出すことができた」

 そうコメントした浜口だが、リオデジャネイロ五輪出場を目指すかどうかは、まだ明らかにしていない。

リオへの意志表明には慎重だった浜口。

 アジア大会後、そのときどきに揺れる胸中をのぞかせた。それでも今年5月には、レスリング続行を表明したが、「リオデジャネイロへ」とはっきり口にして決意を表明することはなかった。来年1月で38歳になる。故障なども決して珍しくはなくなっている。

 身体的な面のみならず、気持ちを整えるのも簡単ではないだろう。6月の全日本選抜選手権を欠場する際は、「闘争心という気持ちがもうひとつ不充分でした」とその理由を明らかにしている。

 長年第一線で活躍し、オリンピックには3度出場した。アテネ、北京では銅メダルを手にしている。だが、2大会で届かなかった世界一を目指したロンドンでは、初戦敗退に終わった。

 その後も競技生活を続けてきたが、故障なども経て、年齢的なことや体力を考慮すれば、再びチャレンジするのか迷うのは無理もない。勤続疲労があってもおかしくはない。オリンピックを目指すレベルまで心身ともに充実を図れるのかどうか、考えあぐねもするだろう。

【次ページ】 全日本16度優勝、世界での実績もピカイチ。

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