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清宮幸太郎フィーバーは、
若貴フィーバーなのだ!

posted2015/08/25 11:30

 
清宮幸太郎フィーバーは、若貴フィーバーなのだ!<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

「(大勢のマスコミに囲まれて)これからずっとこういう環境でやっていかなきゃいけない人間だと思っている」とコメントしていた清宮。父の清宮克幸氏も学生時代はビッグマウスだったという。

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プチ鹿島

プチ鹿島Petit Kashima

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Hideki Sugiyama

「甲子園は清宮のために」

 かつての名実況「甲子園は清原のためにあるのか!?」(植草貞夫)を想起させるこの見出し。早実の1年生・清宮幸太郎が甲子園で初ホームランを打った翌日の、日刊スポーツ(8月16日)の一面見出しである。

 清宮は早実の準決勝進出の原動力となり、1年生での2本塁打は'83年の桑田真澄以来。1年時の清原和博を超える成績となった。

 大会100周年をむかえて盛り上がった今年の夏の高校野球。この8月は、スポーツ紙やタブロイド紙的にはまちがいなく「清宮フィーバー」の1カ月であった。

 それにしても、荒木大輔や桑田&清原、松井秀喜、斎藤佑樹……。かつての高校野球のスターたちは甲子園で活躍してから注目された。清宮のように入学時から一挙手一投足が報道されるのは史上初といっていい。野球選手では例が無い。あえて言うなら、この注目度は過去の誰に相当するのだろうか。清宮人気の特徴をあげてみよう。

・中学生時代に輝かしい実績がある。

・お父さんも有名人。

・名門に入る。

 この三点、そっくり当てはまるケースが過去に一例だけあった。大相撲の若貴である。

清宮の一挙手一投足が可視化された異常な盛り上がりへ。

 あの兄弟も子どもの頃から注目されて、藤島部屋に入門する様子から密着されていた。すべてが可視化されていた。清宮の環境に似ている。つまり、清宮フィーバーとは若貴フィーバーなのである。そして初めてむかえた夏から期待通りの活躍。オヤジジャーナルにとっては「新聞が売れる男(少年)」の登場だった。

 こんな最新ニュースも飛び込んできた。

「清宮弟・福太郎が代打本塁打! 東京北砂がメキシコ下す」(サンスポ・8月24日)

 リトルリーグのワールドシリーズで清宮の弟がホームラン。そう、弟もすごいのだ。名前は福太郎。

「幸福」兄弟。

 やはり若貴以来の逸材なのかもしれない。

【次ページ】 清宮フィーバーの異常性が溢れだした時期とは?

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