口下手な松山先生から、未来のゴルファーへの宿題。

　松山は確かにゴルフだけに専心したが、膨大な練習量をこなすことができたのは、「いいスコアで回りたい」というゴルファー本来の欲とはかけ離れた、純粋な想いも絶えず持っていたからだ。4歳の頃、次々と出てくるボールを無我夢中で打ち続けた彼を支えたのは「ただボールを打つのが楽しい」、「ただ父を負かしたい」といった別次元の好奇心だったはずだ。

　ゴルフにおけるキャリアは長い。好奇心を持って進む寄り道を、恐れるべきではない。回り道をしても、志が高ければ無駄な足跡はひとつもない。

　キミはどんな道を歩んで、ここまで来るだろうか――？

　口下手な松山先生が、未来のプロゴルファーたちに向けた自由研究の宿題である。

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