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来季に向けた動きが始まる後半戦の焦点は、ボッタス。
~ライコネンとの“同郷争い”も~ 

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今宮純

今宮純Jun Imamiya

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photograph byGetty Images

posted2015/08/16 10:30

2013年にF1デビューのボッタス(左)は25歳。マクラーレンのバトン(右)は古巣に復帰か。

2013年にF1デビューのボッタス(左)は25歳。マクラーレンのバトン(右)は古巣に復帰か。

 10年前にもうけられた8月の“F1夏休み”だが、来年からなくなる方向だ。7月10日にFIA世界モータースポーツ協議会で発表された'16年の暫定カレンダーでは、4月開幕の11月閉幕となり、史上最多21戦という過密スケジュール。8月には2戦組まれている。

 また、FIA、有力6チームなどが参加する「F1戦略ミーティング」では、'16年以降のさまざまな改革案が協議された。議題はマシン速度向上、外観デザイン変更、パワーユニット規定見直し、タイヤ選択一部自由化、予選レース導入など多岐にわたる。フォーミュラレースの最高峰としてのステータスを高め、活性化を図るアイデアである。というのも観客減少やTV視聴率低下が一部の国でみられ、彼らの間に危機感があるからだ。

 さらに、早くも来季に向けた“ストーブリーグ”もくすぶりだした。火種は現役最年長ドライバーのライコネンだ。'79年生まれの彼は、この秋36歳。フェラーリに戻って2年目だが、アロンソの後釜に座ったベッテルより得点を稼げないことをチーム首脳陣は重く見た。

「彼の未来は彼のレースにかかっている」

 と、このままでは契約延長しない可能性を示唆した。

ボッタス、ライコネン、バトンの3人を巡る去就に注目。

 代わりの筆頭候補はボッタス。'10年にウイリアムズとテストドライバー契約を結び、めきめき成長してイギリスGP時点で4位につけている。未勝利ながら、昨年から表彰台7回はチームメイトのマッサを上回り、ミスによるリタイアもない。速さと確実さを兼ね備え、古豪復活に貢献する姿にフェラーリが着目した。

 しかし、ウイリアムズとの契約があと1年残っており、いわばその“キャンセル料”をフェラーリに要求。両者間の金銭交渉が水面下で続いている。

 ボッタスの去就にともないウイリアムズに接近しているのがバトンだ。マクラーレンには来季若手起用の動きがあり、35歳のベテランは'00年デビューした古巣への復帰を選択肢のひとつとしている。

 夏休み明け後半戦の「キーパーソン」は、やはりボッタス。ウイリアムズに'03年以来の2位の座をもたらし、その貢献を花道にフェラーリへ移籍するのか、はたまたライコネンが自らの走りで“残留”を勝ちとるのか、新旧フィンランド勢2人の争いが焦点になる――。

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