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“ノーシード制”の壁に挑む大阪桐蔭、春の雪辱へ。
~初戦でいきなり履正社と激突!~ 

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小関順二

小関順二Junji Koseki

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photograph byNIKKAN SPORTS

posted2015/07/16 10:40

“ノーシード制”の壁に挑む大阪桐蔭、春の雪辱へ。~初戦でいきなり履正社と激突!~<Number Web> photograph by NIKKAN SPORTS

 今年春の選抜大会で、春夏甲子園大会史上初めて北陸地方に優勝旗がもたらされた。頂点に立った敦賀気比(福井)は昨年夏の甲子園でも準決勝に進出し、全国的な知名度を得ているが、雪国というハンディを宿命づけられている北陸地方にあって、代替わりしても強さが持続するチームはそう多くない。

 それに対して、伝統的な強豪エリアである近畿勢がどう逆襲していくのかからも目が離せない。

 敦賀気比の春以降の歩みは順調だ。優勝した福井大会は5試合戦って、得点35に対して失点はわずかに8。北信越大会は決勝で佐久長聖に3対4で敗れているが、3試合のうちエース・平沼翔太が登板したのは準々決勝の金沢戦だけ。あとの2試合は2年生の山崎颯一郎が登板し、16回を失点4に抑えている。投手陣に厚みを増して夏に備えようという意図がはっきり見える。

 選抜大会準決勝で敦賀気比に敗れ4強に甘んじた大阪桐蔭も大阪大会の準決勝、決勝で2年生の高山優希が完投して優勝している。近畿大会は1回戦で彦根東に2対3で敗れているが、エース・田中誠也が投げたのは終盤の2回だけ。過酷な夏の大会を想定した投手起用と言っていいだろう。

プロ注目がズラリと並ぶ両校が2回戦で……。

 この大阪桐蔭の前に立ちはだかるのが、全国的にも稀な大阪大会特有の“ノーシード制”という壁だ。藤浪晋太郎(阪神)が2年生だった2011年にも関大北陽対大阪桐蔭という屈指の好カードが1回戦で実現し、このときは大阪桐蔭が4対0で勝っている。そして今夏、両校にとって初戦となる2回戦で優勝候補の履正社と大阪桐蔭が激突する。

 今年の大阪桐蔭は田中、高山の投手陣だけでなく福田光輝、藤井健平、青柳昴樹などの攻撃陣が充実し、甲子園に出てくれば優勝候補の一角に名前が挙げられるが、履正社の充実ぶりもめざましい。昨年の選抜準優勝の牽引役、溝田悠人、永谷暢章の両右腕が健在で、さらにストレートとフォークボールのキレにプロのスカウトが注目する2年生、寺島成輝が加わり万全の態勢を敷く。

 順調に日程が消化していれば両校が対戦するのは7月19日。この勝者が今夏の甲子園大会の行方を左右すると言っても過言ではない。

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