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<トップアスリートが語るアミノ酸の必要性>
富樫勇樹 「海外で活躍するためには欠かせない存在」

posted2015/07/07 11:10

 

text by

松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

PROFILE

photograph by

Shigeki Yamamoto

海の向こうの屈強な男たちを翻弄する持ち前のスピードとテクニック。
小柄な体で世界に挑み続ける富樫に昨年から新たな“味方”が登場した。
そして今、2年目の戦いが始まる――。

 昨年、富樫勇樹は日本バスケットボール界の大きな関心の的となった。アメリカの高校を卒業後、'12-'13、'13-'14年シーズンと秋田ノーザンハピネッツで活躍した富樫は、NBAのチームの1つ、ダラス・マーベリックスのキャンプに招待された。そして、その実力が認められ、サマーリーグのロスター(出場選手登録のこと)入りを果たし5試合中4試合に出場する。評価を得ると10月のシーズン開幕前にマーベリックスと正式契約。その後、傘下にあるテキサス・レジェンズに入団。NBAの下部組織であるDリーグデビューを飾った。

 下部組織と言ってもレベルは高い。NBAを目指すには一番近い場所であり、日本人では田臥勇太しかプレーしていない事実もそれを物語る。2月に左足首を故障するまで25試合に出場した富樫は、昨シーズンをこう振り返る。

「サマーリーグに出られる保証もなく本当に一から。キャンプのときは緊張しましたね。そこからいろいろ上手く進んでいったと思いますし、自信にもなりました」

 パスワークに加え、ドライブからあるいはアウトサイドからのシュートを武器にするポイントガード富樫の持ち味を示したシーズンでもあった。

167cmの身体でNBAという高い壁に挑む富樫。

 富樫が注目を集めたのは、NBA挑戦という日本バスケットボール、いやスポーツ界全体でもきわめて高い壁への挑戦もさることながら、167cmという身長で挑む姿勢にもあった。ポイントガードというポジションにおいても、アメリカでは一段と小柄だ。

「体格や身長では差があるので、特にオフェンス面、シュートやスピードなどでどうチームに貢献できるかを大事にしました。ただ、差はあるとは言っても、体の部分の違いを埋めていかないといけないとも考えていました」

 オフェンス、それ以上にディフェンスでの攻防において、フィジカルは大きな要素となる。

 そのとき、アミノ酸の存在を知った。

「昨年の11月くらい、そう、ちょうどアメリカに出発する直前だったでしょうか。教わる機会があって、それで知ることができました」

【次ページ】 「次の日に疲労が残らなくなったなと感じます」

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