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中村憲と大久保が翼と日向に!
『キャプテン翼』対談の舞台裏。 

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photograph byTadashi Shirasawa

posted2015/06/29 16:30

中村憲と大久保が翼と日向に!『キャプテン翼』対談の舞台裏。<Number Web> photograph by Tadashi Shirasawa

人工芝の上で漫画『キャプテン翼』を読みながら対談は行なわれた。手前に見切れているのがライターの細江克弥氏。

「反動蹴速迅砲」を成功させた2人だったが……。

 2014年、中村選手と大久保選手の2人はJリーグと『キャプテン翼』のコラボ企画で、中国の肖俊光が使う「反動蹴速迅砲」という必殺技を見事に成功させた(この時は中村選手が日向の役で、大久保選手が肖の役だった)。

 そして中村選手はJリーグ随一の『キャプテン翼』通として知られ、作者の高橋陽一先生とも対談もしたことがある。大久保選手もかつて雑誌で「ツインシュートを決めたことがある」と語っていた。

 そのためNumberPLUS「スポーツマンガ最強論」での『キャプテン翼』特集の巻頭対談のオファーを出したという経緯があった。

 フロンターレの広報の方から「大久保はあまり読んでないですよ」と聞いてはいたが、まさかここまでだったとは……。

 血の気が一斉に引いていく中、ライターの細江克弥氏が一つの提案をしてくれた。

徐々に記憶を取り戻していった大久保選手は――。

「中村選手が『キャプテン翼』についての先生役で、大久保選手がその良さを教わるという形でいいんじゃないでしょうか。別に2人とも漫画に詳しい必要はないと思いますよ」

 なるほど! 確かに、その方が大久保選手も気軽に話せるだろうし、中村選手も思う存分に魅力を語ることができる。素晴らしいアイディアだ。

 撮影が終わり、対談を始める前に、2人にそのことを説明すると、すぐにこちらの意図を理解し、「いいですね」と乗ってくれた。

 そして『キャプテン翼』の単行本を芝の上に置き、ラフな感じで取材は始まった。

 すると最初は中村選手の話に頷くだけだった大久保選手も、徐々に子どもの頃の記憶を取り戻していき――。

 本編「翼とのつながりが、僕らを強くした」はNumberPLUS「スポーツマンガ最強論」でお楽しみ下さい。
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1980年、「週刊少年ジャンプ」に読み切りが掲載され、翌年3月から連載を開始。日本全国に大ブームを巻き起こした。大空翼がフランス国際Jr.ユース大会で優勝し、ブラジルへ旅立つところで一旦連載は終了した。しかし'94年に『ワールドユース編』(「週刊少年ジャンプ」)で連載を再開。'01年に『ROAD TO 2002』(「週刊ヤングジャンプ」)、'05年に『GOLDEN―23』(「週刊ヤングジャンプ」)、'09年に『海外激闘編 IN CALCIO 日いづる国のジョカトーレ』、'10年に『海外激闘編 EN LA LIGA』(「週刊ヤングジャンプ」)、'14年に『ライジングサン』(「グランドジャンプ」)と、戦いの場を変えて大空翼は活躍中。7月1日発売の「グランドジャンプ」で連載を再開する。

©高橋陽一/集英社

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