KKが刻み込んだ『最強』のイメージは生き続ける……。

　橋本清は、のちにこう話している。

「僕らが戦ったのは、対戦相手だけじゃなかった。先輩方が築いてこられた『逆転のPL』、桑田さんや清原さんたちが甲子園にすり込んだ『最強』のイメージ。僕たちは自分たちの意志で背負ったPL学園の看板の大きさに苦しみ、それを乗り越えたんです」（Number785号「PL学園　『KKの背中を追え』」より）

　時代を超えて、上級生から下級生へと、形を変えながらも渡されていく伝統と勝利への意志。それはおそらく、2年連続で新入部員募集停止という苦境のただなかにある現在のPL学園野球部員の中にも、息づいているはずだ。

　今年の甲子園の出場切符を賭けての大阪府地方大会は、7月11日に開幕する。

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