シャビはベンチでイニエスタが途中交代の、最強バルサ。

　第2戦ではバイエルンがポゼッションを保ちながら攻め、バルサは押し込まれる展開になるだろう。カウンターからメッシ、スアレス、ネイマールの3人が飛び出していく――現トリデンテを活かしやすい試合だ。

　グアルディオラのサッカーはカウンター型のチームを最も苦手とする。昨季はCLでアンチェロッティのレアル・マドリーに完敗。レアルもロナウドとベイルの縦への強さを最大限に押し出したサッカーだった。

　現在のバルサは、グアルディオラ時代とは違いカウンターチームだ。細かいスペースでのパス回しは、もはやバイエルンがバルサを大きく上回る。

　バルサが数人でプレスをかけようとしても、華麗に繋いでするりと抜けていく場面は多かった。

　グアルディオラ時代のチームの頭脳だったシャビはベンチで、イニエスタも途中交代。しかしペップ色が薄れつつあるバルサは、彼自身にとって最も難しいタイプの相手でもある。

　逆転を目指す第2戦、グアルディオラは変わりゆく古巣を前に、不可能なミッションに挑もうとしている。