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頂上対決と伝説の行方。
~メイウェザーvs.パッキャオを占う~ 

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芝山幹郎

芝山幹郎Mikio Shibayama

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photograph byAP/AFLO

posted2015/05/02 11:00

頂上対決と伝説の行方。~メイウェザーvs.パッキャオを占う~<Number Web> photograph by AP/AFLO

メイウェザーとパッキャオの一戦は、ラスベガスにあるMGMグランド・ガーデン・アリーナで行なわれる。入場料総額は7400万ドル、ケーブルテレビの有料放送などを加えた興行総収入はボクシング史上最高の4億ドルが見込まれている。

メイウェザー有利も、パッキャオが止まらなければ……。

 オッズにも、このあたりの事情は反映されている。4月26日現在、oddsshark の賭け率を見ると、メイウェザーの勝利は-225(225ドル賭けると325ドル戻る)でパッキャオの勝利は+175(100ドル賭けると275ドル戻る)。さらに細かく分けると、メイウェザーの判定勝ちは-140で、パッキャオの判定勝ちは+375。メイウェザーのKO勝ちは+550で、パッキャオのKO勝ちは+400。2ラウンドから4ラウンドの間にパッキャオがKOで勝てば51倍。逆に3回から5回の間にメイウェザーがKO勝ちすれば、やはり51倍の高配当が期待される。引き分けは15倍。

 ということは、判定ならメイウェザー、早期決着ならパッキャオにも勝機ありというのが一般的な見方だろう。基本的には私も異論はないが、通常いわれる「メイウェザーの足か、パッキャオのパンチか」という着目の仕方よりは「メイウェザーのパンチか、パッキャオの足か」という見方のほうが面白いのではないか。パッキャオの足が止まれば、メイウェザーのカウンターの餌食になるのは避けがたいが、もし試合終盤になってもパッキャオの足が止まらないなら、意外な結末が期待できるかもしれない。

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