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「柏との『悪縁』があるのは確か」
韓国勢はレイソルの何を恐れるのか。 

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吉崎エイジーニョ

吉崎エイジーニョ“Eijinho”Yoshizaki

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posted2015/04/24 16:30

「柏との『悪縁』があるのは確か」韓国勢はレイソルの何を恐れるのか。<Number Web> photograph by J.LEAGUE PHOTOS

FWの工藤壮人は厳しいマークに晒されたが、身体を張ってボールを争うシーンも見られた。この覚悟が、柏の強さの秘密なのかもしれない。

 試合後、アウェーの地に取材に訪れていた韓国スポーツ紙記者がポロッとこんな言葉を口にした。

「ここ(日立台)は魔の地ですよね。もはや」

 また全北現代のチェ・ガンヒ監督はこんな話を。

「柏との『悪縁』があるのは確か」

 もはや、柏レイソルは韓国から恐れられている。22日、ACL(AFCチャンピオンズリーグ)でKリーグチャンピオンの全北を迎え、3-2と降した後の出来事だ。

 近年、同大会での日韓対決の劣勢が囁かれて久しい。2012年以降、柏を除いた対戦成績は5勝7分13敗だ。いっぽう、2012年以降の柏の韓国勢との対戦成績は6勝2分1敗、得点22失点10。

 確かに2012年にはラウンド16で優勝したウルサンとの一発勝負に敗れたことはあるが、近年Kリーグで最強を誇る全北に対しては5勝1分、そのほか、2013年にはスター選手が揃う水原三星をアウェーで6-2と大破したことがある。今季はガンバ大阪、鹿島アントラーズも突破の可能性を残しているとはいえ、「一人勝ち」と言っても過言ではない状況だ。

 今季も柏は「グループで最も手ごわい相手」(DF鈴木大輔)の全北に1勝1分の結果を残し、1試合を残してグループリーグ1位突破を決めた。この強さの背景はどこにあるのか。試合後の両チームのコメントから探った。

「柏には自分たちのプレーをさせてもらえなかった」

 まず、相手チームの全北チェ・ガンヒ監督に会見で話を聞いた。「柏が韓国勢に強い理由はどこにあるのか?」と。

「柏はゲームコントロールが上手いチーム」

 また、試合前の狙いについてはこう表現した。

「中盤を放棄してでも、前にボールを入れて攻撃的に戦おうとした」

 余談になるが、「攻撃的」というと日本では「中盤でボールをキープして攻める」と考えがちだ。しかしチェは全く逆の意味で「攻撃的」という言葉を使った。いかにも韓国らしい表現だ。

 しかしゲームを振り返り、この方法が柏には通用しなかったことを認めた。

「バランスを崩してしまい、ゴールを許してしまった。柏にはまったく自分たちのプレーをさせてもらえなかった」

【次ページ】 韓国には「この選手を潰せば」という発想がある?

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