アンチェロッティ「最悪な結果の中ではましな方だ」

　無失点で切り抜けたアトレティコにとってみれば、2ndレグでアウェーゴールを有利に使えるという利点がある。

　どうにか1点を取れば引き分けでも突破が決まるという精神的余裕は大きい。延長まで進んだ場合はアウェーゴールの存在があるため、彼らの方が有利になる。主将の言葉のように、まさに狙い通りの結果、なのだろう。

　一方、レアルにとっても、ホームの歓声の前で2ndレグを戦えるという点がプラスだ。アンチェロッティは言った。

「0－0は、最悪の結果の中ではましな方だ」

　セルヒオ・ラモスは「勝負はベルナベウに持ち越したかった」と0－0を評価した。

　オブラクの好セーブと、両チームのポイントを抑えた守備が生んだスコアレスドロー。

　互いを知り尽くす者同士の対決の決着、1週間後のベルナベウでも1点を争う展開となるのは間違いないだろう。