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最終予選進出も課題山積のU-22。
「オレが決めてやる」選手の不在。 

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佐藤俊

佐藤俊Shun Sato

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posted2015/04/01 12:20

最終予選進出も課題山積のU-22。「オレが決めてやる」選手の不在。<Number Web> photograph by AFLO

多くの代表選手を輩出してきた鹿島アントラーズで、20歳にしてスタメンを張る植田直通。186cmの恵まれた体格に加えスピードも併せ持ち、早くもA代表入りが期待される選手である。

 リオ五輪1次予選の最終戦となった3月31日のマレーシア戦、U-22日本代表は久保裕也のゴールで1-0と勝利し、3戦全勝で予選突破。来年1月、カタールで開催されるリオ五輪最終予選への進出を決めた。

 予選は突破するのが一番の目的であり、中1日で3試合という厳しい日程を3連勝で終えたのは選手たちの頑張りに尽きる。しかしながらマカオ戦、ベトナム戦、マレーシア戦の3試合を見ていると、韓国、オーストラリア、イラン、UAE、カタールなど強豪国が揃う来年の最終予選での戦いに不安を抱かざるをえない。親善試合ではなく、予選という本番だからこそ見えてきた課題が決して小さくはないものだったからだ。

連係以前の、コミュニケーションが不足している。

 最も気になったのは、脆弱な攻撃だ。

 予選では攻撃陣に複数の組合せが試された。

 ベトナム戦では、久保と南野拓実の海外組と中島翔哉が初めて組んだ。マレーシア戦では、ベトナム戦で2得点を挙げた中島をあえて外し、「ベトナム戦は何もできなかった」という久保をヤングボーイズでのポジションと同じトップ下に入れて1トップの鈴木武蔵、サイドの荒野拓馬と野津田岳人と組ませた。

 だが、いずれの組合せも十分に機能せず、連係面でのチグハグさが目立った。昔から知る仲間とはいえ、初めて一緒にプレーする難しさはあっただろう。「このタイミングで出してくれ」とか「ここに出してくれ」など直接、要求すればいいのだが、彼らは特に要求することもなく、ピッチ上で解決に向けた動きは見られなかった。それは連係以前の問題で、単純なコミュニケーション不足と言える。

 ここに本田圭佑がいたらどうしただろう。大きな声を飛ばし、チームを良くするためにピッチ上であらゆることを要求していたのではないだろうか。

【次ページ】 Jでの試合経験を持つ選手が少ないことが影響し……。

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