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松山・石川の2つ上が実は黄金世代?
薗田、藤本、小平の微妙な立ち位置。 

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桂川洋一

桂川洋一Yoichi Katsuragawa

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photograph byNIKEGOLF

posted2015/03/27 10:35

松山・石川の2つ上が実は黄金世代?薗田、藤本、小平の微妙な立ち位置。<Number Web> photograph by NIKEGOLF

石川遼、松山英樹の2人がいなければ、薗田峻輔は「期待のホープ」だったに違いない。その運命の悪戯を、彼はどう受け止めているのか。

 メジャーシーズンの到来を告げるマスターズまで2週間あまりとなった。

 それはそのまま、国内男子ツアーの開幕が近いことを意味する。

 例年に倣い、ゴルフの祭典の翌週からスタートする新シーズン。群雄割拠といえば聞こえはいいが、今年の戦況をリードする主役が誰かというと、意見は分かれるところだろう。

 もちろん、昨年の賞金王・小田孔明は本命候補。招待状の届かなかったマスターズへの道を再び探る1年になる。岩田寛や宮里優作、池田勇太、キム・ヒョンソンらは先頭集団を作る面々。片山晋呉、藤田寛之は体力的な衰えこそ隠せないものの、それを補う技量を見せつけている。“新顔”の注目は韓国のY.E.ヤン。2009年の全米プロでタイガー・ウッズを破ったメジャー覇者は、米ツアーのフルシードを失って戦いの場を日本に求めた。昨年末の予選会を軽々と通過し、9年ぶりに日本へ本格復帰する。

 ただ、円熟のアラフォー戦士、ミドルエイジの活躍だけでは満足できないのがファン心理だ。ゴルフ選手のピークは人それぞれと分かっていても、時間が多く残された若い力の台頭は、いつも別の興奮がある。

 その思いは、松山英樹、石川遼が海の向こうで戦う姿を見ればなおさら募る。

26歳の3人が置かれた過酷な立場。

 周囲のそんな声は、彼らにも聞こえている。それこそ、耳にたこができるほどに。今年26歳になる薗田峻輔、小平智、藤本佳則の3人は、本来なら日本プロゴルフの将来を担う若手といっていいのだが、置かれた立場はある意味で酷なものである。

 最近、松山が優勝争いを演じるたびに米ツアーで引っ張り出されるひとつのデータがある。

「現在25歳以下で、複数回優勝している選手」というものだ。今年初めの時点ではローリー・マキロイ、パトリック・リード、ラッセル・ヘンリー、ハリス・イングリッシュの4人だったが、惜敗続きの松山を差し置いて、3月にジョーダン・スピースがそのサークルに加わった。世界ランク1位のマキロイが25歳で、北アイルランド出身であるがゆえに、米国人がなんだかムリヤリ一括りにしたような記録だが、将来性豊かな選手たち、Young Gunsとして一目置かれる指標である。

【次ページ】 マキロイと同じ1989年生まれは、日本でも当たり年。

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