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首位攻防のクラシコ。注目は“3トップ対決”。
~「BBC」と「MSN」、対照的な現状~ 

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横井伸幸

横井伸幸Nobuyuki Yokoi

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photograph byGetty Images

posted2015/03/21 10:30

首位攻防のクラシコ。注目は“3トップ対決”。~「BBC」と「MSN」、対照的な現状~<Number Web> photograph by Getty Images

 今季前半のマドリーは圧倒的に強かった。昨年10月のクラシコではバルサに完勝し、スペイン新記録の公式戦22連勝を打ち立ててもいる。

 しかし、何が起こるかわからないのがサッカーの世界。1月のバレンシア戦を落としたマドリーは続く国王杯アトレティコ戦も1敗1分けで負け越すと、2月のリーガのアトレティコ戦で4-0の惨敗を喫した。さらに3月に入ってアスレティック戦に敗れ、首位陥落。CLでも、準々決勝進出は果たしたものの、地元でシャルケに負けてしまった。マドリーにとって3月22日に行われるクラシコは「最悪のタイミング」といえる。

年が明けてからの3トップの平均得点に大きな差が。

 年が明けてからのマドリーは得点を大きく減らしており、アンチェロッティも攻め方に拙いところがあることを認めている。自慢の3トップ“BBC”(ベンゼマ、ベイル、C・ロナウド)の1試合平均得点が12月末までの2.67から1.18まで落ちていることから3人のコンディション不良が指摘されるが、BBC結成以来6度しかない「3人のゴール枠内へのシュートが1本以下の試合」のうち3度が今年1月以降に集中していることを考えると、それだけでは片づけられない。FWがシュートしやすい状況を周りが作れなくなっているのも確かなのだ。

 対するバルサもやっているサッカー自体は完成に至っていないが、こちらはメッシ、スアレス、ネイマールの“MSN”の好調があらゆる穴を覆い隠し、チームを引っ張っている。彼ら3人の1試合平均得点を計算すると、12月末までの1.69に対し今年に入ってからは2.7。BBCとは見事に正反対の右肩上がりだ。特にメッシはリーガのここ10試合で15得点。一時12ゴールもの差を付けられていたロナウドに遂に追いつき、得点ランキング首位に立っている。

 ともに世界最強と称される3トップがこれほど対照的な状態で直接対決を迎えるのは滅多にないこと。今度のカンプノウ決戦ではバルサファンはMSNの爆発を、マドリーファンはBBCの復調を期待するに違いないが、どちらもカギを握るのはパサーだろう。

【次ページ】 パサーとしても輝くメッシ、一方マドリーは……。

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